LUPIN the Third -峰不二子という女-
2012/04/26 (木)
第4回まで「峰不二子という女」を見て、思ったことをつらつらと。文句ばっかりなのでお好きな方はここでUターンしてくださいまし。
わたくし近年のテレスペの「劣化カリ城&2nd路線」に辟易していたので、新解釈のルパンができることに期待していたわけですが…新しければ何でもいいってんじゃないワケで。
ルパンていうシリーズはなにせ作品が多すぎて、ファンの好みも実に多種多様なので、ファン全員に気に入られる作品はもう作れないだろうとは思ってます。今回のシリーズは、個人的に好きか嫌いかで言えば、デザイン的には好きだけどキャラ設定は嫌い。こんなビッチな不二子や下衆な銭形やピエロな五エ門やベラベラ心情を喋りまくる次元は好みではありません。
でもそれでも、話が面白いか、動きがカッコいいかのどちらかであれば、案外そんなに文句もなく見ていたと思うんですよね。それがどっちもダメだからなあ。ルパン・不二子・銭形のデザインなんかは結構好きなんだけど、なんだか紙芝居みたいで「ほぉ〜♪」って動きがないし。
今回不二子は今のところ主役というよりは、なにかに巻き込まれて他人のロマンスやホームドラマの成り行きを見届けて「アタシはこうなの」って言いたいんだな、って感じがします。狂言回しというのか…いや、狂言回しにすらなってないような。
ストーリーもワケわかんなすぎで。毎回キャラの行動原理がサッパリわからんです。何かの伏線かと思うようなシーンも全然回収されてなかったり、かと思うと、喋れば野暮に思えるような自分の気持ちばっかりベラベラ喋ってみたり。なんだかストーリーは取ってつけたような感じで、いくつか言わせたい「カッコヨサゲな」セリフを使ってみたいから、適当に話の流れを作ってみました、って感じがムンムンします。不二子が毎回脈絡なく素っ裸になってドヤ顔してたり(一部で既に「ドヤマッパ」と名付けられてて笑いのタネになってる)、銭形がエロオヤジだったり…そういうのを入れれば「大人向けでしょ?」って思ってる感じがしてイヤ。そういうところに、同人作品っぽい匂いを感じます。
公式サイトのインタビューで山本沙代が「私の好きなように峰不二子を色々な目にあわせられるなんて最高じゃない!!!…」と言ってましたが、まさにこのひとたちの同人作品なんだなと思ってしまいます。
私は原作に関しても好きなのは新冒険の前までで、その後の原作にはあんまり惹かれませんでしたが…もしも原作をそのままアニメにしてもらってもきっと惚れ込めないでしょう。新シリーズなんてストーリーも殆ど無いようなのが多いし (^_^;) 。こんだけ色んな過去作品があると、新しいルパンを作るにあたって何を基準にすべきかってやっぱり原作だとは思うんだけど、あれはそのままアニメにしても面白くないと思うんですよねー(「そのまま」ってどうやるのか想像付きませんが)。原作のキャラもかなりブレてはいると思うし、不二子に至っては新冒険の前までは名前だけ「不二子」で同じ人間じゃないわけだし、ファンの立場では「このキャラは違う」とは言えないんですけどねえ。だから自分とこでこうやってグチグチ文句言うしかないんだけどねえ。
銭形は、アニメのほうはすっかりギャグ担当の人情派無能警部になってしまっていたので、この際ちょっとエグくて目的のためなら多少手段を選ばない的なキャラに戻してもらうのは歓迎だったのですが、あんなゲスなキャラにする必要があったんですかねえ。しかも結局は唐辛子の血糊でやられちゃったりする相変わらずのダメっぷりだし。で、銭形をああいうキャラにしたから、五エ門をギャグ担当にしたんでしょうか。五エ門はテレスペテンプレ踏襲でなんかすっごい浮いて感じました。
次元はなんですかねえ、2nd のキザで感傷的な部分だけを強調したのでしょうか。次元って原作読んでももっとカラっとしたキャラだと思うんですけどね。ルパンとの対比でウェットにしたくなるのかな。またはルパンと出会ってから変わったとかね? ていうか、ルパンという作品には基本的にカラっとしてて欲しいので、まあ個人的にジメジメドロドロした雰囲気は好きじゃないです。
不二子は無駄にマッパを披露しなかったり、自分を安売りしなかったり、不幸な過去を振り返って自分語りをしなかったりすれば、もっとスッキリ楽しめるのにな、と思います。デザインは好きだし。以後不二子の不幸な生い立ちとかが出てきそうで何か嫌な予感がしますが、まあそれならそれでこれはもうパラレルワールドの話として、本編とは関係ないと思っておきます。
いまのところのルパンの扱いにはさほど不満はないんですが(それほど良くもないけど…てかまだあんまり活躍してないけど)、やっぱり軽口のときのクリカンの演技がすごく気になるので、ここはキャストを変えて欲しかったなあと残念です。デザインは好きだし(←しつこい)。キャストに関しては次元にも交代して欲しかった。にしても4話の血糊唐辛子とか馬になって登場!みたいなテレスペノリのギャグは、このシリーズでやられると特に浮くというか唐突というか、ちょっと引いちゃいますね。これまでのところ、笑いのツボが全然刺激されないんだよなー。
オスカーにつきましては…腐っぽい要素を公式作品で使うのは辞めてもらいたいんですが、まあ今後の成り行きを見守りたいと思います。
まあとにかく、キャラを魅力的にしてセリフの掛け合いを楽しめるものにするか、ギャグに徹して笑えるものにするか、カッコ良く動くか、面白いと思えるストーリーにするか、どれかひとつでもお願いしたいところです。全部そろってれば言うことないんだけど。
私はテレビの 1st シリーズでルパンを好きになっちゃったから、原作に近いものを作ってもらっても実は不満なのかもしれないけど…それでももうちっとマトモなものが見たいです。ただ、このシリーズがこれまでカリ城路線(ルパン=正義の味方でヒロインを救う)を強要されていた状態から脱して「何を作ってもいいよ」という前例になってくれるのなら嬉しい限りです。そのためにももちっと頑張って貰いたいんだけど…。
こうやって作品を見て文句を言ってると「じゃあ見るな」とか「ケチ付けるな」とかいう人々もおられるようなんですが、見て文句言うのもファンに許された行為だと思うのでその点はスルーしてください。この作品が好きだというひとを責めているわけではありませんので! ダンナには「負けても負けても応援し続けるタイガースファンみたいだね」と笑われました(笑)
わたくし近年のテレスペの「劣化カリ城&2nd路線」に辟易していたので、新解釈のルパンができることに期待していたわけですが…新しければ何でもいいってんじゃないワケで。
ルパンていうシリーズはなにせ作品が多すぎて、ファンの好みも実に多種多様なので、ファン全員に気に入られる作品はもう作れないだろうとは思ってます。今回のシリーズは、個人的に好きか嫌いかで言えば、デザイン的には好きだけどキャラ設定は嫌い。こんなビッチな不二子や下衆な銭形やピエロな五エ門やベラベラ心情を喋りまくる次元は好みではありません。
でもそれでも、話が面白いか、動きがカッコいいかのどちらかであれば、案外そんなに文句もなく見ていたと思うんですよね。それがどっちもダメだからなあ。ルパン・不二子・銭形のデザインなんかは結構好きなんだけど、なんだか紙芝居みたいで「ほぉ〜♪」って動きがないし。
今回不二子は今のところ主役というよりは、なにかに巻き込まれて他人のロマンスやホームドラマの成り行きを見届けて「アタシはこうなの」って言いたいんだな、って感じがします。狂言回しというのか…いや、狂言回しにすらなってないような。
ストーリーもワケわかんなすぎで。毎回キャラの行動原理がサッパリわからんです。何かの伏線かと思うようなシーンも全然回収されてなかったり、かと思うと、喋れば野暮に思えるような自分の気持ちばっかりベラベラ喋ってみたり。なんだかストーリーは取ってつけたような感じで、いくつか言わせたい「カッコヨサゲな」セリフを使ってみたいから、適当に話の流れを作ってみました、って感じがムンムンします。不二子が毎回脈絡なく素っ裸になってドヤ顔してたり(一部で既に「ドヤマッパ」と名付けられてて笑いのタネになってる)、銭形がエロオヤジだったり…そういうのを入れれば「大人向けでしょ?」って思ってる感じがしてイヤ。そういうところに、同人作品っぽい匂いを感じます。
公式サイトのインタビューで山本沙代が「私の好きなように峰不二子を色々な目にあわせられるなんて最高じゃない!!!…」と言ってましたが、まさにこのひとたちの同人作品なんだなと思ってしまいます。
私は原作に関しても好きなのは新冒険の前までで、その後の原作にはあんまり惹かれませんでしたが…もしも原作をそのままアニメにしてもらってもきっと惚れ込めないでしょう。新シリーズなんてストーリーも殆ど無いようなのが多いし (^_^;) 。こんだけ色んな過去作品があると、新しいルパンを作るにあたって何を基準にすべきかってやっぱり原作だとは思うんだけど、あれはそのままアニメにしても面白くないと思うんですよねー(「そのまま」ってどうやるのか想像付きませんが)。原作のキャラもかなりブレてはいると思うし、不二子に至っては新冒険の前までは名前だけ「不二子」で同じ人間じゃないわけだし、ファンの立場では「このキャラは違う」とは言えないんですけどねえ。だから自分とこでこうやってグチグチ文句言うしかないんだけどねえ。
銭形は、アニメのほうはすっかりギャグ担当の人情派無能警部になってしまっていたので、この際ちょっとエグくて目的のためなら多少手段を選ばない的なキャラに戻してもらうのは歓迎だったのですが、あんなゲスなキャラにする必要があったんですかねえ。しかも結局は唐辛子の血糊でやられちゃったりする相変わらずのダメっぷりだし。で、銭形をああいうキャラにしたから、五エ門をギャグ担当にしたんでしょうか。五エ門はテレスペテンプレ踏襲でなんかすっごい浮いて感じました。
次元はなんですかねえ、2nd のキザで感傷的な部分だけを強調したのでしょうか。次元って原作読んでももっとカラっとしたキャラだと思うんですけどね。ルパンとの対比でウェットにしたくなるのかな。またはルパンと出会ってから変わったとかね? ていうか、ルパンという作品には基本的にカラっとしてて欲しいので、まあ個人的にジメジメドロドロした雰囲気は好きじゃないです。
不二子は無駄にマッパを披露しなかったり、自分を安売りしなかったり、不幸な過去を振り返って自分語りをしなかったりすれば、もっとスッキリ楽しめるのにな、と思います。デザインは好きだし。以後不二子の不幸な生い立ちとかが出てきそうで何か嫌な予感がしますが、まあそれならそれでこれはもうパラレルワールドの話として、本編とは関係ないと思っておきます。
いまのところのルパンの扱いにはさほど不満はないんですが(それほど良くもないけど…てかまだあんまり活躍してないけど)、やっぱり軽口のときのクリカンの演技がすごく気になるので、ここはキャストを変えて欲しかったなあと残念です。デザインは好きだし(←しつこい)。キャストに関しては次元にも交代して欲しかった。にしても4話の血糊唐辛子とか馬になって登場!みたいなテレスペノリのギャグは、このシリーズでやられると特に浮くというか唐突というか、ちょっと引いちゃいますね。これまでのところ、笑いのツボが全然刺激されないんだよなー。
オスカーにつきましては…腐っぽい要素を公式作品で使うのは辞めてもらいたいんですが、まあ今後の成り行きを見守りたいと思います。
まあとにかく、キャラを魅力的にしてセリフの掛け合いを楽しめるものにするか、ギャグに徹して笑えるものにするか、カッコ良く動くか、面白いと思えるストーリーにするか、どれかひとつでもお願いしたいところです。全部そろってれば言うことないんだけど。
私はテレビの 1st シリーズでルパンを好きになっちゃったから、原作に近いものを作ってもらっても実は不満なのかもしれないけど…それでももうちっとマトモなものが見たいです。ただ、このシリーズがこれまでカリ城路線(ルパン=正義の味方でヒロインを救う)を強要されていた状態から脱して「何を作ってもいいよ」という前例になってくれるのなら嬉しい限りです。そのためにももちっと頑張って貰いたいんだけど…。
こうやって作品を見て文句を言ってると「じゃあ見るな」とか「ケチ付けるな」とかいう人々もおられるようなんですが、見て文句言うのもファンに許された行為だと思うのでその点はスルーしてください。この作品が好きだというひとを責めているわけではありませんので! ダンナには「負けても負けても応援し続けるタイガースファンみたいだね」と笑われました(笑)