こんきちの雑記帳

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関屋晋氏、逝く

アマチュア合唱界の大御所指揮者、関屋晋氏が昨日亡くなったと、母からのメールで知った。翌日に控えた京都エコー&松原混声によるジョイントコンサートのリハ中に倒れられて、それっきりだったそうだ。両親が関屋氏の振る湘南市民コールで何十年も前から歌っていたため(大分前に退団したが)、私も子供の頃から練習に付いていったり、高校生くらいになると合宿に同行してチャッカリ一緒に歌っちゃったりと、ほんの僅かではあるが接する機会があった。私にとっては「子供の頃から知っているおじさん」だったので、市民コールでの指揮者ぶりを見ても「口の悪いおじさんだなあ」というくらいの認識だったのだけれど、アマチュア・ガッシャーには多大なる影響を与えた偉大なるオヤジさんだった。

私が幼稚園くらいの時から両親が歌いに行っていたので、私にとってはまず湘南市民コールが合唱団というもののサンプルだった。オヤジさんがどうこうというよりも、その周りを取り巻く人間模様を目の当たりにして、「偉い先生を囲む大きな合唱団」には入るまい、と心に誓った若き日の私。今に至るまで、その誓いはずっと守られている。力のある指揮者のもとで、力のある人達と歌っていれば、そりゃ気持ち良いには違いないんだろうけれど、でもなんだかやっぱり、それだけじゃあ無いのよね。…というか、私には力のある指揮者の真価を理解する能力も無いのだろうと思うけれど。

そんなわけで私自身は積極的に関わりを持たなかったわけだけど、関屋晋氏は間違いなくアマチュアコーラスの一時代を築いた人物で、一昨年亡くなった辻正行氏と並び、両名に関わってきたアマチュアガッシャーの数は相当なものだろう。関屋氏の永眠を知って、こうやって自分の合唱人生をしみじみと振り返っている人って多いんだろうなあ。私のようなハンパ者でさえそうなんだもの。しかし無責任な言い方をすれば、自分の好きなことをやっているときにアッという間に昇天できるなんて、理想的な最期だなあ…関係者の方々は大変だったでしょうが、私も最期はそんな感じがいいです。

ご冥福をお祈り致します。どうぞ安らかに…。
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