こんきちの雑記帳

アカペラ・ルパン・Mac そして日々の出来事…

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アカペラ・フェスティバル

お目当ての「アカペラ・フェスティバル」は午後からなので、まずはシーガイヤの中にある「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」というホテルにブランチを食べに行く。地上154mの高層ホテル、その最上階42階にある「ヴィスタ・マーレ」というイタメシ屋。その名の通り海の見晴らしが素晴らしく、しばし圧倒される。これは…あんまり高すぎて、高いという感覚がマヒするくらい高い。通天閣は怖くても、飛行機に乗ったら怖くないのと同じ感覚か。それとも周りに高い建物が何もなくて見通しが良すぎるので、高さの実感が無いのだろうか。いつもは高所恐怖症の私なので、なんだか怖くないのが不思議だった。食事もとても美味しかったが、お客はやはりそれほど沢山居るわけではなかった。休日なのにねえ…頑張れシーガイヤ。

腹ごしらえも無事に終わり、いざ県立芸術劇場へ。ホールは美術館・図書館と共に「文化公園」の中にあり、駐車場がとても混んでいた。空きが全くないので、ダンナに順番待ちをして貰い、私だけ先にクルマを降りて入場することにした。関係ないけど、「文化なにがし」って高度成長期のニオイがしませんか。文化包丁とか、文化住宅とか。この公園もそのころ命名されたんだろうか…

さて、いよいよ開演。中学生からお爺さんと言っても良い年代のかたまで、幅広い年齢層のアソートである。審査員はトライトーン・他数名。予想していたよりもレベルが高く、音程が途中で崩壊してしまった所は1グループしか無かったと思う。合唱部の全体とか有志とかで出てきているグループが多く、ナルホド合唱っぽいノリだ(なんというか、悪く言えばビートの無い感じ…)。中学生の子達が「フラワー」だったか、J-pop アカペラの多胡さんアレンジの曲を歌っていて、演奏後のインタビューでの「音がぶつかっててイジワルだなと思いました」というコメントに、審査員席の多胡さんがウケているのを見てこちらがまたウケてしまった。それを「イジワル」でなく「気持ちいい〜」と思うようになれば、あなたも立派なテンション中毒。いらっしゃ〜い。でもみんな可愛らしくてまっすぐで、日本の若者もまだまだ捨てたもんじゃないじゃん、と別の感動を覚えた (笑)。

全体的にアレンジも歌い方も合唱系のグループが多かったが、その中で1バンドだけ「Pale Orange」という、見事にコンテンポラリーアカペラなバンドあった。アレンジも凝っていて(トライトーンのカラーに近い)発声もノリもキチンとポップス。リードの女性の声も魅力的。おおー異色!とかなり驚いたが、彼等はミュージカルが母体のグループらしい。曲もすべてオリジナル。いやー、惚れちゃいました。

あと注目したのは、合唱団を母体とした女声8人のママさんグループ、「加納CCマミーズ」。1・2曲目は「リードがムチャクチャ良いなあ」と思いつつもアレンジが平凡でつまらないのが残念だーと思って聴いていたが、3曲目にちづるさんアレンジの「I Got Rhythm」を歌い、これがノリも音程も声もとても良かった。この曲をこの位歌えるんだから、もっと楽しいアレンジの曲をじゃんじゃんやればいいのに! やっぱりアレンジは重要だ、と再認識した瞬間であった。同じ人たちが歌ってもグループの印象が全然変わるもん。もちろん良いアレンジでも歌えなきゃ元も子もないけど。

そしてもちろん一番の注目株は、きのう前夜祭をご一緒した「鶏卵四男」。さすがというか、ステージの空気がなんだか他とは違うのだ。場慣れとか貫禄とかいうものもあるんだろうし、キャラクターで得しているというのもあるが (笑)、やはり全員が声を思うように制御する基礎力を持っているグループとそうでないグループでは、聴く方の安心感に歴然と差が出てくる。音を楽しむ余裕を持ち、全員で同じ押し引き・伸び縮みをする。客席が不安を抱くことなく、一番楽しむことが出来たのが、鶏卵さんだったのではないかと思う(昨日の前夜祭は「9時に引けた」と書いたが、鶏卵さんのHPを覗いたら、あれから何とまあ2次会に流れたらしい。う〜ん、やっぱり流石だ)。

こんな具合に、1.鶏卵四男 2.Pale Orange 3.加納CCマミーズ と勝手に客席で順番を付けていたら、見事に当たってしまった。2位と3位は両方とも「優秀賞」なので、どっちが上かは判らないが、ワタシ的には Pale Orange 贔屓。彼等もかなりイイ線行ってて、最優秀賞を狙える実力があると思ったけれど、一部不安を感じる所があったのが惜しかった。また聴いてみたいと思わせるバンドさんだ。そして鶏卵四男さん、最優秀賞おめでとうございます。

さて、コンテストの後はトライトーンのミニライブだ。

 1)Over the Rainbow
 2)島唄
 3)青い地球のハーモニー
 4)I Got Rhythm(T.T.T)
 5)最初から今まで(冬ソナ)
 6)ソーラン節
 7)アカペラでゆこう
 A)More

(鶏卵四男さんのBBS、参考にさせて頂きました)ソーラン節のアレンジは、多胡さんかな、青木さんかな。ソーラン節からこういうノリが出てくるのが想像を絶する凄さだ。カッコ良すぎて震えが来る。全体として、先週の CashBox より更に安定感が増しているように思った。やはり CashBox は歌い辛いのか? それにしても、シロウトの演奏を聴いた後に同じ会場でトライトーンを聴くと、やっぱりその実力には圧倒されるのであった。これ、同じ条件で歌ってるんだものねえ…。それともコンテストの時は、違うPAさんなのかしらん。

もう1つ、特記すべきことが! 一昨年鹿児島に引っ越してしまったあきゅの夫婦(with お嬢ちゃん×2)が、客席に来ていたのだ。実は来ることは事前のメールのやりとりで知っていたのだけど、トライトーンのメンバーを驚かせたいから秘密にしておいて、と頼まれていた。先週メンバーに会った時にすごく言いたかったのをぐっとこらえたが、ロビーにいてあきゅのさんと対面したトライトーンの所属事務所の人から、ミニコンサート前にメンバーに伝わっちゃったらしい (笑)。でもメンバーはそれで力が入って、歌う前に知って良かった、と言っていたそうだ。

知らない人のために…あきゅのさんというのは、いわばトライトーンのCDや楽譜を世に出した立て役者のようなもので、メンバーにとってもあきゅのさんはとても大事な人なのだ。私にとっても、浄書、ひいては出版をさせて貰えるようになったのはカレのお陰が大きい。初めて組んだアカペラバンド「つくつくぼーし」も彼等夫妻と一緒だったし、私のアカペラ黎明期からずっと関わりのある人なのだ。久しぶりに会えて嬉しかった。

ロビーにあきゅのさんと並んでメンバーと向かい合っていたら、「あきゅのさんとこんきちさんが並んでるとなんか変な感じ。昔に戻ったみたい」と多胡さん。そう、トライトーンのメンバーとは、東京時代あきゅの宅で「ピクショナリー」して遊んだことがあったりもするのだ(←ちょっと自慢。私の手柄じゃないっつーに/笑)。

終演後あきゅの夫妻から、お茶でもと誘って頂いてスゴーーーーク行きたかったのだけど、これから何時間も運転するダンナに悪くて泣く泣くお断り。でも長崎に居る間に必ず鹿児島まで遊びに行きますから! 待っててね〜♪

こんな感じでトライトーン 2weeks は幸せに幕を閉じたのでした。ああ、楽しかった。来年も審査員がトライトーンだったら又来る!ってダンナも喜んでた。ていうか、来年もそうだったら私は絶対出場したいぞ。

追記:長崎〜宮崎は5時間かかるはずだったのに、休憩をカウントしないと 行きは4時間半、帰りは4時間でした。ちょっと飛ばしすぎなんじゃーないの?>ダンナ
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