こんきちの雑記帳

アカペラ・ルパン・Mac そして日々の出来事…

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音楽教室へ

ブルーな日々を改善すべく、なにか外でするコトを探そうと、取りあえず浦上駅近くにある音楽教室を覗いてみることにした。「ヴォーカル・ヴォイストレーニング」と「ジャズヴォーカルトレーニング」のコースがあり、どちらにしようか迷っていると教室の人に話したら、では両方体験レッスンされてはどうですか、とお勧め頂き、今日はまず「ヴォーカル・ヴォイストレーニング」を体験。

歌において私が自分で当面の課題だと思っているのは、主に「中音域で張った音が出せない」「低音域で抜いた音を出すと不安定になる」「リードに説得力がない」の3点であり、そのことを先生に伝えた。じゃあ取りあえず何か歌ってみて、と言われたが、どーも J-pop でというと歌が思いつかず、音域の高い歌手、ということで八神純子の名前を挙げたら、では「水色の雨」にしましょう、ということに。う〜ん、年齢バレバレか。

課題となったのはやはり「崩れてしまえ(A-D-F-E-C-G-A)」の「まえ」の音圧が抜けてしまうこと。GとかAとかは丁度張れない音域なのだ。先生によると、クラシックから入った人は、ポップスの発声を身につけるために、まずは潰した発声を会得して、それから色んなテクニックを混ぜて歌っていくのがいい、とのことで、ナルホド、とナットクはするものの(経験上それはよく理解できる気がする)、なかなかその辺の音域に音圧がかけられない。しばらくやっていたら喉が痛くなってきて声がかすれてしまった。

喉が激弱の私が、喉の強い人と同じ方法を採っていても大丈夫かな…とちょっと心配になるが、これで克服できるのだったら続けてみたい気はする。

「音楽を習う」ということには、相性やタイミングといった要素の影響が大きいと思う。今自分に必要なことをキッチリ教えてくれる先生に出逢うのは非常にラッキーなことだ。歌は中学生のときに合唱を始めて以来ずっと自己流で、結婚してからようやくちゃんと習いに行った。ジャズヴォーカルを村上京子先生に、声楽を大志万明子先生に 習ったが、まだ声が出来てないうちに、先にジャズボーカルを習いに行ってしまったので、「ノリ」とかのことを言われても先立つものがなくてどうしようも無かった。2年くらいは通ったと思うのだが、その間に殆ど何も習得しなかったように思う。そのあと大志万先生のレッスンを受けたら、最初のレッスンで、それまでに出したことがなかったような声が出て本当に驚いた。大志万先生との出会いは、実にラッキーだったと思っている。

後になってときどき村上先生に言われたことを思い出してやってみたりしているが、大志万先生のあとに村上先生のところにいってたら、また結果が違っていただろうなあ(大志万先生の元でのレッスンの途中で、東京から関西に転勤になった)。

ジャズピアノも「wood」と「ヤマハ」と両方通ったことがあるが、wood のほうでは全く収穫が無く、ヤマハの先生からは実に多くのことを得たと思う(勿論当たりハズレは学校ではなく先生個人の問題だ)。

てな感じで、先生探しというのは結構大変だ。こう言ってはナンだが、「この人に教わってもなあ…」という先生も中には居ないわけではないし、優秀な先生だとしても今の自分にピッタリ来るとは限らないし。まあそれでも探してみて損は無いわけで、そして今日の先生からも、何かを得られそうな予感がした。

レッスン後、ポップスの先生にも外で聞いていたジャズボーカルの先生にも、高音域の声を誉められてちょっと舞い上がる (←おだてられて伸びるタイプ/笑)。高音は、ここ2〜3年ですごくラクに出るようになったんだよなー。何故だろう。どこの音域の声でも、色々な音色を自由に出せるようになったら、もっともっと楽しいだろう。わくわく。

来週はジャズヴォーカルの体験レッスンを受けてみることにした。また報告しまーす。

それにしても今日から花粉がスゴイ。目が〜鼻が〜 (+_+)
category:アカペラ・音楽  コメントを読む・書く (6)

Comments

僕は独学でやってきたので遠回りも多かったと思います。
今現在遠回りの最中かも知れません。

2年前に今の職場に就き、なんちゃってカメラマンである僕は、
バークリー教授陣のセミナーを時々撮影することがあるのです。
これが毎回驚きの連続だったりします。
ヴォーカルに関しては個々に違う肉体を持ち合わせているので、
とても難しい分野であると思いますが、
やはり呼吸がとても大きく関わっていることを思い知らされます。

最近のクリニックでは、腹筋で歌うのではなく横隔膜で歌うトレーニングなるものがあり、
これを実践した結果、とても自由に抑揚を付けることができるようになりました。
いわゆる「棒歌い」からの脱出には持って来いで、
アカペラにおけるコーラスのフレーズ等も、
かなり「歌」にすることができるようになりました。

やりかたは簡単なのですが、
息を「吸って吐く」動作を繰り返すだけなんです。
ゆっくりから始めて、だんだん速くして行くのですが、
流量は微小になっても良いので、可能な限り速い速度までやります。
4分音符=120 で 16分音符が刻めるくらいまでになると、
腹筋での呼吸は不可能に近くなり、
横隔膜が鍛えられるというものでした。

ビブラート、フェイク、クレシェンド、ディミネント等も
かなり自然にできるようになりましたので、
興味があったら試してみて下さい。
2005/03/11 03:08【 ヨネちゃん
仕事しながらバークリーの先生達のお話が聞けちゃうなんてお得ですね!いい職場だ〜。
私が声楽レッスン受けた時には、腹筋というよりも もっと下の、お尻…っていうのかな…の
筋肉で支えて歌う、って言われて、目からウロコでした。横隔膜って不随意筋なのですよね?
きっとお尻の筋肉を使って、横隔膜を支えてるんだろうなーと思ってナットクしてました。

私の場合はテクニックの問題もありますが、ボーカリストとしては
演技力が足りない、という問題が大きいように思うので、技術と同時に
そっちもなんとかしないとなあ、って感じです。
2005/03/13 01:43【 こんきち 】
腹筋から意識を遠ざけるという意味では近いものがありそうですね。
しかし、横隔膜が不随意筋であるかどうかは
かなり微妙なところだと思います。
大抵の人が四つん這いにさえなれば、
意のままに横隔膜を動かすことが出来ると思われるからです。
少なくとも僕は殆ど意識的に動かすことができるようになりました。
横隔膜はもともと随意筋だったのではないかと僕は思います。

例えば後方の音を聴きやすくする為に、
耳が後ろに動く人っていますよね。(僕は動くのですが)
訓練すれば誰でも動くようになるみたいですし、
殆どの哺乳類は耳が動くわけですから、
人間はいろんなところが退化しているのだと思います。
黒人の方は歌も上手く運動能力が高いのは、
我々のように退化していないからだと思うんですよ。

こんきちさんには人並み外れた歌心があるはずです。
(あんなに素晴らしい間奏が作曲できるのですから)
あとは肉体だけの問題ではないかと僕は思いますよ。
2005/03/13 23:51【 ヨネちゃん 】
横隔膜は不随意筋で、それを動かす為に周囲の筋肉を使ってるんだって話を聞いたことあります。
息をするのに横隔膜が自分で動いてるのかどうかはどうにも実感として判らず、
(耳が動くのも耳の周りの筋肉のちから? )
まあ結果的にはどっちでもいいかなと思うんですが (笑) 。すいません、突き詰めないタイプで。

作曲能力をお褒め頂いてコソバユイ限りですが、フレーズを思いつくのと
芝居っ気があるかどうかは、また別問題だと思うのですよね〜…。
作家が朗読上手いかって言うと、そんなこともないと思うのです。
2005/03/15 07:29【 こんきち 】
横隔膜はただの膜であって筋肉ではないという説もありますね。
耳自体に筋肉があるかどうかとうことについいては、
そもそもどこからが耳なのかという問題になってしまうわけですが、
耳が動く人と動かない人がいることは事実であると思います。
ちなみに人間の場合は耳を動かす筋肉が9つあるらしいです。

芝居っ気となるとまた違ってくるかも知れないのですが、
演技というものを突き詰めていくと、
僕の場合、一発のロングトーンでどれだけ表現できるか
という処に辿り付く場合がよくあります。
これって肉体の問題が占める割合が高いと思うんですよ。

そこから音の数が増えていくのですが、
殆ど何も考えず身体に任せて歌っています。
芝居や演技という感覚は全くと言って良いほどありません。
例えば曲をコピーする場合は、原曲を忠実に聞き取って、
そのままのアーティキュレーションを再現すれば良いだけなので、
芝居や演技は必要ないのかも知れませんし、
コピーから学ぶほうが近道だと思うんです。

作家は必ずしも朗読が上手いわけではないというのも、
肉体の問題でしかないと僕は思います。
2005/03/15 14:58【 ヨネちゃん 】
耳は横隔膜と違って、動く人からしたらきっとどこの筋肉が動いてるか判るんでしょうが、生憎私は動かせないので判りません (T-T) しかし9つもあるんすか。どうせあるなら動けばいいのになあ。

歌心に関しては語るほど判ってないのですが、私が「こりゃ一生敵わんわい」と思うのは、ロングトーンとかアーティキュレーションとかいうよりは、出だしや音の変わり目の引っ張り具合とか音色に、内側からの衝動がにじみ出てるような感じがする歌い手さんです。う〜ん、抽象的だ。アマチュア・アカペラーでいうと、元 apres-midi のいのきょんさんとかちかこさんとか、元 CAD のさなちゃんとか(「元」ばっかだ)…他にもいっぱい居ますが…音の転がし方が実に言葉とマッチしててナチュラルに気持ちいいんですよね〜。マネしようと思っても難しいです、私にとっては。

コピーから学ぶのが近道だというのには賛成ですね。誰かこの人、と決めてそればっかり聞き込んでマネしてみればいいんだろうなーと思います。中学生のころ谷山浩子ばっかり聴いてたので、谷山浩子の歌だけはソコソコ自信ありますよ。私がCとFをうわずってしまうクセがあるのは、彼女のせいじゃないかと思うこともあるくらい。 (笑)

>作家は必ずしも朗読が上手いわけではないというのも、肉体の問題…

これに関しては、私はそうは思いません、としか言えないです…。説明するノウミソの能力と持久力が足りません。
2005/03/15 18:40【 こんきち 】

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