こんきちの雑記帳

アカペラ・ルパン・Mac そして日々の出来事…

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兄との対話

今日は兄も、東京からお見舞いにやって来た。家に両親と兄と私。この状況は一体何年ぶりだろう? お互いに結婚してからは、この家に揃うのは年末年始のみ。その時はいつも配偶者同伴なので、家に4人という状況はひょっとすると、兄が大学に入学して家を出て以来かも??? いやいや、私が結婚するまでは、年末兄が帰省したときがあったワケだから…まあそのときはあんまり会話もしなかったけど、それでも多分15年振りくらいかもだ。

兄と私は、私が小学校にあがる前くらいまでは凄く仲が良かったらしいが、小学校にあがると、私の言葉が凄く乱暴だった(男言葉だった)ことから、兄が恥ずかしがって段々私を遠ざけるようになり、兄が高校生くらいのときには同じ家に居てもお互いに何をしているのか判らないような疎遠な関係になった。実はお互いに隣の部屋で「をたろく」をしていたりしたのが後になって判明して大笑いしたが。

私がトルコから帰任して、兄も結婚したあたりから、兄が Mac を買ったこともあり徐々に距離が縮まってきて、メールのやりとりをしたり電話をかけたりするようになった。年末実家で合うとヤケに話が弾んで、夜中まで Mac 談議で盛り上がることも。兄弟ってのは不思議なもんで、ある時期まったく接点を持っていなかったのに、面白いと思うことや、面白がる感覚、興味の対象がなんだかとても似通っている。今回判明したのは、兄も写真が趣味だということ。聞けば中学生の頃から結構凝っているらしい。なんで同じ家に住んでて知らないんだろう、そんなこと。なので今回は Mac の話に加えて、カメラの話でも盛り上がってしまった。

そしてもうひとつ。最近兄がこのブログを覗いたことから、ちょっと前に話題に上っていた純正調の話になって、チャンスとばかりに色々質問をした。長年疑問に思っていたことがスッキリしたので、ここに書き留めておこうかと思う。

これまで私がずっと純正調に対して抱いていた疑問とは…最初に音階の幅を決めてしまって、流れの中に色んなコードが出てくるのに、本当に純正調を貫いてココチ良い和音が鳴るのだろうか、ということだった。そのことを兄に話すと、その認識は誤りだという。純正調というのは最初に決めた音の幅で1つの楽曲を演奏するのではなく、その時に鳴っているコードに従って刻々と音の幅が設定し直されて行くものだと。つまり単純に言えば、そのとき鳴っているコードの根音を基準として、その都度その都度音の幅を決めていくとのこと。しかも旋律は必ずしも根音からの幅で決まるわけではなく、どちらかというと平均律に近いラインを辿って行くもので、より気持ちのいいところを探って和音との妥協の結果高さが決まるのだということだ。この説明を聞いて、これまでのモヤモヤがようやく晴れたような気がした。

この疑問に関してはこれまで何度もアチコチで口にしてきたハズなのだが、キチンと相手に伝わっていなかったのだろうか、誰も答えてくれる人は居なかった。色んなサイトを読むと、レファラの間隔がおかしくなって問題だ、とか書いてあるけど、そういう説明があるから、これまでずっと誤解してたんだよなーきっと。ドを根音とするレファラの和音なんてホボないじゃん? オンコードとかならあるけど。

更に。私が「アカペラで歌ってても倍音って聞こえないんだけど…」というと、「声というのはどうしても揺れるからね〜。ちょっとでも揺れれば倍音は聞こえないし、大体倍音が聞こえるのは1つか2つの音を鳴らした時くらいで、3つ以上音が鳴れば聞こえにくくなるし、テンション音が入って来ちゃえばもう聞こえないでしょう」とのことだった。兄はトロンボーン吹きで、管楽器だと倍音は聞こえるし、平均律で鳴らすと唸りが聞こえて気持ちが悪いとのことだ。そういうハッキリした指針があれば分かりやすいだろうなあ。声は不安定すぎてそこまでなかなか判らない。ともかく、純正調を目指すのは唸りが出るとキモチワルイからで、あとはメロディーとのせめぎ合いで和音の色が気持ちよくなるように調整するということだ(端折りすぎ?)

それと、平均律と純正調の5度の違いが気になるか、と聞いてみたら、2セントくらいの違いは絶対ワラカン! 電子音で交互に鳴らしても違いが判らないくらいだと言っていた。これが5セント違うと判るらしい。兄の耳は驚異的に良くて私はとても信頼しているので、5度の違いは無視してもいい、という感覚はどうやら正しかったと思っても良さそう。

あとひとつ、話は全く変わるが面白いことが。両親が去年だか一昨年だかシドニーに思い出旅行に行った時の写真を母が見せてくれて、当時住んでいた家を訪ねた時の写真があったので、その家の話になった。その家には廊下に作りつけのクロゼットがあって、ドアを開けると壁に小さなフタ付きの穴が空いており、その先は、外からしか行けない洗濯室に繋がっている。そこから手を伸ばすと、下に置いてある冷凍庫に手が届き、更に頑張って手を伸ばすとアイスキャンディーが取れるのだ。まあそれはいいとして、そのクロゼットの前で、兄が私にクイズを出したことがあった。私が小学校3年生くらいの時だったかなあ。観音開きのドアを両方とも半開きにしておいて、左のドアを手を触れずに閉めるにはどうしたらよいでしょう?と聞いてきたのだ。私は割にすぐに正解に気付いて、右のドアを勢いよく引っ張って見せたら、兄はとても感心してくれた、という思い出。何故かとても鮮明に覚えているのだ。その話を兄にしたら兄も覚えていたので凄くビックリした。兄も又、私が覚えてるとは思わなかったと驚いていた。面白いもんだわー。

こんな感じで、結局明るくなるまで話し込んでしまった。兄は明日(もう今日だけど)仕事があるので10時半頃には家を出ないといけないのに。ついつい。ここんとこずっと寝不足続きだったが、兄に付き合って私も9時半には起きるので、明日の実家片付け作戦はちょっと大変そうだぞ。
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