こんきちの雑記帳

アカペラ・ルパン・Mac そして日々の出来事…

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納豆 & JASRAC

「あるある大辞典」の納豆事件が、週末関西に行ってる間に発覚しまして、出先から思わずダンナに電話をしてしまいました。うちはもともと納豆は毎日食べてたんですが、関テレの思惑にまんまと乗っかって、放送以来食べられるときは朝晩食べてたもので (^_^; ニュースについてダンナに話したーい! と思ったのでした。電話してみたらダンナも私に話したーい! と思っていたようで (笑) ひとしきり盛り上がっちゃいました。

長崎でも、やっぱり夜7時か8時頃に買い物にいくと納豆が枯渇している状態でした。今は超〜山積みになっていて、でも代わりに私が愛用していた「コラーゲン納豆」が見あたりません… (T-T) 大量の通常納豆の在庫をハケさせるために、コラーゲン納豆の入荷をやめてしまったのだろうか。復活を熱烈嘱望!

それにしても、納豆のメーカーさんはぬか喜びで、きっと損害が出たところも多いでしょう。お気の毒に… (T-T) うちは今後もハイペースで食べますよん。

しかしアレですね、メディアのいうことはやはり鵜呑みにしてはいけませんね。鵜呑みにするつもりもないんだけど、何が正しいのか自分の力で見極めるのは実に大変なコトだと思います。だから時事問題とかって、あんまりひとと議論する気になれないんですよね。自分の考えの拠り所そのものに確信が持てないから。


JASRAC 関連のニュース。

ビートルズ演奏で逮捕! 「なぜだ」という素朴な疑問
ビートルズ生演奏で著作権軽視、バー経営者に有罪

これも気に掛かるニュースです。著作権者にしっかり著作権料を支払うのは大事なコトだと思いますが、JASRAC に関しては、配分方法が不透明で本当に著作権者にちゃんと渡っているのか判らないだとか、天下りの職員に法外な報酬が支払われているとか、色々な情報を耳にするので、今回のことにもやはり反感を覚えてしまいます。

10年間で840万円…? 年間84万円。33席しかない小さなお店なのに、そんなに支払わなければいけないなんて、割に合わない…カバー演奏からこんなにガシガシお金を搾り取ったら、アマチュアミュージシャン(ひいてはプロになるひとたち)の芽を摘んでいるように思えてしまうのですが、これはしょうがないコトなのでしょうか?

JASRAC のサイトを見ると、前もって「包括的利用許諾契約」を結んでいる場合、【業種=スナック / 席数=31〜40席まで / お客1人あたりの店への平均支払額(標準単位料金)=2000円まで / 月間演奏時間=60〜125時間まで】であれば、月額使用料は 27,000円になる模様。60時間以内なら 17,000円。(標準単位料金が4000円までの場合はそれぞれ 33,000円・21,000円)

1曲90円で計算して10年間で840万ってコトは、月平均 778曲。1曲4分とすると約52時間になります。月間演奏時間が60時間に収まってるとしたら、この場合月額 17,000円で済んだってことで、年間20万ちょい、10年間で 204万円です。標準単位料金が2000〜4000円の場合でも、10年間で 252万。

せめて違反をみつけて後から請求する場合も、こっちの計算を当てはめたりすればいいのに。そのほうがぼったくり感や支払うコトへの反感も薄れて、結果として回収もし易いのでは?

だけど、お客から店への支払額によって著作権料を決めるなんて、ちょっとおかしくないですかね? お酒や食事に対して払う料金が著作権料に反映されるなんて、どういうわけでしょう。値の張る食事だってそれに高いコストがかかっていれば、利益率は低い場合もあるでしょうに。やっぱり納得いきません。

≡★ 追記 ★≡

mixi 内の「JASRAC嫌い」コミュに同様の内容を書き込んだんですが、このスナックの場合ライブハウス扱いになっているようで、そうすると月間60時間以内、標準単位料金が 2000円までで月額 27,000円、標準単位料金が 3000円までで月額 31,000円になってしまうようです。

コミュでレスをくれた方は「月額6万円超える」と書いておられましたが、資料を見てもその根拠はよく判りませんでした。

それにしても…席数が増えるとそれにつれて使用料金もあがります。広いけどお客がそんなに入らないお店は大変です…純利益を勘案して課金することはできないんでしょうかねー。
category:  コメントを読む・書く (6)

Comments

こんきちさんの見事なお裁きに感動です。
でも、月778曲(営業日が30日として、25曲/日)というのもすごいですね。
2007/01/25 09:49【 すぎ 】
≡★ すぎさん ★≡

 いや〜、ちょっと業種を間違ってました。(..;)
 ホント、1日25曲ってかなりですよね。
 本当にそんなに演奏してたのかなあ。
 JASRAC が勝手に憶測で計算したんじゃないのかなあ。
 
2007/01/26 09:03【 こんきち
たとえばうちの店だと、客席が30未満、使用時間が月60時間未満になるので、月額の支払いは1万2000円。年で考えれば14万4000円なので、もし10年シカトすると144万円になってしまうわけです。でも、1日2時間使っての支払いとしちゃ500円くらい。これって、高いですかね?

件の店も、商売として一応は成り立っていることを考えれば、おそらくその10倍以上は「ライブハウス」として収入を得ていると思います。商業音楽を利用して金銭を得る感覚として、原価が高いとはとても思えないんですが。JASRACの時代に合わない(要するに旧世代の)体質については同感としても、この話では、払わないと言い切ってしまう偏屈根性のほうにやっぱり問題を感じざるを得ません。どっかで「そんなもんに金を払うのは変」と思っているわけで、ならば人様の商業コンテンツで商売なんぞするなと言いたい。

どっかで音楽に「自由」とか「表現活動」とかそういう妄想を持っている人が多いのは確かですが、商業音楽はそれ以前に、基本的にカネのタネなんですよね…

ちなみに分配ということでは、JASRACと別な組織として演奏家協会が複数あり、分配はそこが包括的に担当している、ということはあまり語られないのも不思議です。どっかに判りやすい悪の親玉を作っておくほうが話が判りやすい、ということなんでしょうか。
2007/01/26 15:55【 J氏 】
≡★ J氏さん(←重複敬称?) ★≡

 お久しぶりです。ヒソカにレスを期待してました。反応ありがとうございます。
 以下長くなってしまいますが、面倒なら読み飛ばしてください。

 貴店の場合は、それほど高い、という感じでもないのでしょうかね。
 今回記事になってるお店の場合も、それなりに利益が出ている状態なら
 月額 27,000円であれば法外に高いというほどではないかもしれません。
 (充分高いとは思いますけど。)まあキャパ一杯のお客が入らない場合は
 お店の経営努力の欠如といってしまえばそうなのかもですが。
 33席のお店で、請求されてる月額 70,000円はヒドイと思います。
 包括でなく個別で計算した結果ですよね。それとも記事からはよく判らないけど、
 これは滞納金や違反金も含まれてるのかな…?

 後から払う場合は個別で計算、と決まってるのかもしれないですけど
 JASRAC 管理楽曲を実際は何曲演奏したのか把握できるはずもないのに。

 30席か31席かで課金が大きく変わってしまうのも問題あるように思います。
 (席を潰して使えなくするとかいう方法があるのかな…)
 演奏時間が月60時間か61時間でも無茶苦茶変わってくるし。
 31席・61時間、と認定されるお店が気の毒でなりません。

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 でもまあこの実際に請求された金額はさておき、
 J氏さんの問題にしてるのは「払う必要などない」という態度ですよね。

 確かに「払わない」という態度は問題大アリで、
 税金にしても高速道路料金にしても年金にしても雇用保険にしても
 「どうせ無駄な所にたくさん使ってやがんだろうなー」と思いつつも
 払わないという選択は×なワケで、正しい態度はやっぱりちゃんと払いつつも
 しかるべき機関に所属して、ユーザー団体の一因として堂々と意見をぶつけていく、
 ということなんだろうと思います。↓こんなのとか。

 【全国音楽利用者協議会】
   http://www1.u-netsurf.ne.jp/~sphere/kyogi-syui.html

 にしても、最初の警告の段階で「これまでの分月7万計算でまとめて払え」と
 言われたとしたら、その時点で「そんなに払えるか! 納得出来ん!」
 と思ってしまうのは判る気がします。過去の分を払い終わらないと
 今後の包括契約を結ばせない、という条件もあったらしいですが、
 それも本当ならボッタクリとしか思えません。

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 分配に関しては、著作権関連のプロであるJ氏のいうことなので
 確かなことなのでしょうが、複数の演奏家協会が包括的に分配を
 担当しているというのは情報としてヒットせず、初耳でした。
 どういうことなんだろう。

 JASRAC のHPによると

  http://www.jasrac.or.jp/contract/member/index.html
 「曲別利用許諾契約の場合と 包括利用許諾契約の場合で分配の計算を分けて
  曲別利用許諾契約の場合は使用者からの申告によって作品を特定して分配金を算出、
  包括利用許諾契約の場合は統計学の手法によるサンプリング調査で利用曲目を収集して
  分配の対象作品を特定する」

 という旨のことが書いてありました。

 そのサンプリングがうまく働いてないのか、実際にライブハウスでの演奏の実態を
 確認しているにも関わらず、1銭も分配されなかった、という当事者の談話も
 読みました。

 【JASRACを考える。】
   http://blog.livedoor.jp/jasrac1/

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 JASRAC が徴収した著作権料から手数料を引いて、
 その残りが契約の形式によって 著作権者本人に支払われたり、
 音楽出版者に支払われたり(音楽出版者に支払われた場合は音楽出版者を通じて
 分配を受ける)ということらしいですが、出版者に支払われる場合、
 そこでさらに規定(1/3)よりも多くの搾取がある、というのが現状らしく、
 JASRAC だけの問題ではなくて、個人の著作権者にとって不利なシステムが
 できあがってしまっている、という記事も読みました。

 【音楽家 平沢進氏の提言】
   http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005.html

 JASRAC 他、クリエイターである個人以外の組織に過分な取り分が流れてる
 という疑念が払拭される状態になればいいのですけどねー。

 また、以前どこかで

『JASRACとの契約を終了して別の著作権管理団体に著作権を移管した場合
 JASRACが定める期間(3年間だか5年間)はJASRACとの再契約を認めない』

 という記事を読んだのですが、これは今回探してみたら見つからなかったので
 改善されたのかもしれません。

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 こんな話をたくさん目にするので、どうしても JASRAC に対する反感を
 強く感じてしまいます。徐々に変わりつつある、という話も聞くのですが。

 自分の覚え書きのために、参照ページは↓こんな感じです。

 【テレビが独占する音楽著作権利益の実態】作曲家・穂口雄右氏
   http://www.amvox.co.jp/entrance/vision/
 【音楽著作権とJASRAC問題】評議員時代・玉木宏樹氏
   http://www.archi-music.com/tamaki/copyright.html
 【音楽家 平沢進氏の提言】
   http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0606/12/news005.html
 【表現主義総合環境形成への具体策】
   http://jam.velvet.jp/copyright.html
 【JASRACを考える。】
   http://blog.livedoor.jp/jasrac1/
 【週刊ダイヤモンドの記事/企業レポート日本音楽著作権協会】
   http://magazine.yahoo.co.jp/taisyou/news/index.html

 ただ、いつも思うことですが、これらはすべて他人の証言なので、
 何一つ経験していない私には、本当にどれが正しいのか知る術がありませんね。
2007/01/27 00:35【 こんきち
JASRACの体質が政治団体なみでも、まぁ仕方ないかなと思ってしまうのは、それこそ自分の職業上からかもです。今風に言えばコンテンツを仕事にするなんて、そんな綺麗な話にならないのを感じてるので。反感はないわけじゃありませんが、政治家なみに諦めてるというか(笑)。青雲の志で始めたにしても、理念としての重要さとは別に、ウサンクササが付きまとうのは仕方ないだろうというか。

で、そこがウサンクサイからといって、理念としての著作権は今の世の中もう守るしかないだろうというとこですね。とはいえ守るとなれば人が動きモノが動きカネが動く世の中で、国家がやるとなれば「国の管理する云々」という議論が出るだろうし、特定企業は問題外、どっかにすげ替えたところで、多少の改善はあるにせよ「ユーザーレベルで納得」なんてとこには落ちない種類のことでしょう。ユーザーとしては、決まりを良く理解して、不利にならないように利用するくらいしかやることはありません。

個人的には「商業コンテンツとしての音楽が全部無くなっても、音楽の灯は消えないだろうし、いっそ全部チャラになるくらいからリスタートすりゃいいんじゃねぇか」くらい思ってますけど(笑)。音楽ビジネスなんてまだ数十年のことですし。

件の爺さんの話に関しては「そこまでこじらせて、馬鹿だなぁ」くらいの気持ちしかありません。最初に、基本的なところでちゃんと理解がないまま、音楽コンテンツの商業利用なんていうヤバいところに足を踏み込めば、こじらせ方次第ではこういうことにもなるだろうと。本人はそんな大変な話じゃないと思ってるなら、それがますます拙いわけで…

確かにこれを報道するのは見せしめやプロパガンダ的な効果だろうと思います。著作権の議論自体、有名な「プラーゲ旋風」以降数十年の話なわけで、特に年配層には、知識や意識の低い人はまだまだ多いだろうと。そして、団塊世代の大量退職は目の前に迫ってますしね。これを機会に開業とか考えてる人は少なくないでしょうから。

ちなみに、だからといって著作権の過剰な保護者というわけではなく、別な話として、著作権延長云々の話はやはり反対なのです。そこまでして死んでしまったクリエイター周辺の利権を守ってやる意味はないし、特別な作品は特別なやりかたで守るのが良いと思ってます。誰かが「基本は作って5年でいい」とか過激なことを書いてましたが、同感ですね。とはいえ、結局は「利権を持ってる人」の発言で押し切られていくんだろうなぁと、これまた諦めモード(苦笑)。

コメントなぜか書けないのでさらに別スレッドのレスですが、最終的にフジに決定して良かったですね。暗いところで使うにはここのが他を圧して強いです。人に勧めると必ず「でもXDが」という反応が帰ってくるので、もう人には勧めてませんが(笑)、個人的にはここしばらくはひたすらフジオンリーですね。ライヴをノーフラッシュで録れるカメラって、案外少ないですし。
2007/01/27 09:36【 J氏 】
≡★ J氏さん ★≡

 亀レススミマセン! (..;)

 うーんなるほど、J氏さんにとってはあまりに身近に見ている問題なので、
 その分諦めの境地に至りやすいってことはあるのかもしれないですね。
 まあでもきっと、だからみんなが諦めなきゃしょうがないんだ、というワケでもなくて
 改善していこうという気概のある人たちがある程度の数まとまって、
 堂々と意見を伝えていけばいいのでしょうね。
 その結果絶望が待ち受けているかもしれないですけど…

 しかし完全に民間の団体が管理・徴収するのはやっぱり現実問題無理なんですかねえ。
 民間がやればすべてうまく行くって事もないでしょうけど、
 公益法人なんかよりはマシな運営が出来るような気がしちゃいます。

 私は「商業コンテンツとしての音楽が全部無く」なったら嫌だ〜 (笑)

 ビートルズのお爺さんに関しては、まあ確かに商売をしているからには
 対応も認識もマズかったのでしょう。「見せしめ」の効果は充分にあったでしょうね。

 著作権延長に関しては私もまったく同感で…著作権保護の趣旨って一体何なんだと
 甚だギモンに思います。こちらはミッキーマウスのお陰でか アメリカからの圧力も
 あったりするのでしょうから、より諦めモードになりがちですね (^_^;

 ----------------

 カメラの記事、レスできませんでしか? スミマセン…!
 なんか最近、時々「ファイルがロックされています」ってエラーが出てきちゃうんですよ。
 サーバーがおかしいのか、私が FireFox を使っているからなのか判りませんが (T-T)

 J氏さんもフジユーザーでしたっけ! xD に関しては私もちょっと悩みましたが (^_^;
 やっぱり機能・性能・使い勝手の方が大事ですからね〜。
 今度ライブを撮影するのが楽しみです♪
2007/01/29 05:41【 こんきち

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