こんきちの雑記帳

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最近腹立たしいこと

世間でも散々言われていることで、見聞の狭い私なんかがこんなところで呟いてもまったく意味無いと判りつつも、腹が立ってしょうがないので、鬱憤を晴らす意味で書き留めておこうかと。

例の山口県光市の母子殺害事件のことです。

「死刑にしない理由が見あたらないので、裁判をやり直ししなさい」

と差し戻されたワケなので、弁護人側にしてみれば、これまで出ていなかった酌量の根拠をヒネリ出さなければいけなかった、ってコトなのでしょうけど。あれほど遺族をバカにしたやりかたがあろうかと、ホント腹立たしいです。

そもそも、差し戻しする位ならどうして最高裁で死刑判決下さないんだろう、というギモンもありますが。

被告人は事件当時精神年齢が12歳程度だった → 配水管検査員を装ったママゴトをしていた → たまたま訪れた家の奥さんが優しく応対してくれた → その姿に母親の影をかさねて抱きついたら抵抗された → おとなしくさせようと思ったら死んでしまった → 生き返せようと思って強姦した

…ってことですよね、かいつまんで言えば。ふざけてるとしか思えないんですが。

被告人に殺意がなかった、ということを説明するためにイラストを使って記者会見している場面も非常に不愉快でした。自分が遺族だったら、とても正視できません。そのイラストで、被害者の顔(表情)が描き込んであった無神経さも信じられないです。

死刑制度そのものに関しては、(警察による意図的なでっちあげを含めて)冤罪というものが世の中に存在する以上、私は廃止してもいいんじゃないかと、あるいはそういう議論があるのは当然だろうと思うんですが、どうして終身刑がないのかは全く理解できません。死刑でなければ20年かそこらで仮釈放されてしまう実情は、到底納得できないです。

更正更正って言ってますけど、日本の行政機関に、罪人を更正に導くためのノウハウや、本人が更正できたかどうか判断する力は本当にちゃんと備わって居るんだろうか? という不安もあります。再犯の可能性の高い極悪人を判別できずに、簡単に世の中に放り出しているのでは?

死刑制度を廃止しようと運動を起こすことは構わないですが、死刑囚を出したくないがために、実際の事件に首をつっこんであんな無茶苦茶な言い訳を並べているとしたら、遺族の心情を考えたことがあるんだろうか、と思ってしまいます。そもそも死刑制度廃止を訴えるのは、人権を重視するからではないのでしょうかね? そういうひとがどうして被害者のほうの心情や人権には無頓着なんでしょう。

弁護士っていうのは、正義がどうとかいうよりも、雇い主の利益のために働くものであって、そのためには手段を選ばないのが当然なのかもしれないですけど、あれだけアホらしい言い訳を並べるのは、手法としても被告人に有利になるとはとても思えず、ただ遺族の感情を逆撫でするだけのような気がするんですけどねえ…

こういう御託を並べるのは、被告本人が言い出したことではないとしても、反省していない証拠になるんでは? 前回の裁判では「反省していて更正の余地がある」というのが減刑の根拠だったんでしょうから、逆効果もいいところで、百害あって誰にとっても利益のないことのように思えます。

☆───────────────────────☆

もうひとつ、腹立たしいというよりは気になっていることがあります。

長久手の立てこもり発砲事件のとき、かくかくしかじかの車両が到着したとか、警察側にどういう動きがあったとかニュース番組で伝えてましたけど、生放送でこんなこと報道して、犯人が中で見てるんじゃないかとハラハラしていました。

そのことについて、その後メディアなどで問題になっているのを目にしてないんですが、アレは現場にテレビがなくて、そのことを逃げ出した家族から確認してたりしてたんでしょうかね? 未だに気になってしょうがないです。
category:  コメントを読む・書く (10)

Comments

私もニュースを見て、呆れて怒りも出ないくらいでした。

精神異常は病気ですよね。
更正と言う言葉は合わないと思うのです。違うかな〜

私も、懲役100年!とかそんなのにして欲しいです。
無期懲役の次は死刑しかないからいけないんですよね。
2007/05/25 21:46【 てんこ 】
子供の頃は「無期懲役」の"無"は「終身刑」のことだと思ってました。
実は刑期が具体的に決まってないだけで、いつかは解放されるということだと知ったのはかなりあとのことです。

冤罪や誤捜査はありえるので、裁きのミスによる死刑は絶対回避
しなきゃいけないとは思いますが、仮に死刑廃止が成立したとしても
終身刑は絶対必須と思います。

また、事件の生放送も「報道の自由」とか「知る権利」とかの名目にかくれて視聴率優先になっているとしか思えない演出!?は、40年以上テレビを見てきてもエスカレートする一方で、ますますイカンです。
2007/05/25 23:32【 馬論〜 】
わしもかなり怒りを覚えます。
死刑はともかく終身刑はあるべきだわ。
この前子供の列に車で突っ込んだ奴は懲役300年とかにすればいいんだ。。
だいたい罪を犯した人間を更正させる必要があるのだろうか。
特に殺人は轢き逃げも含め、一生罪を償わせればいいのに。
被害者のご主人は法が裁けなければこの手で殺すと言っていたけど、
できることなら手伝ってあげたい。
2007/05/25 23:39【 ぎだ 】
日本の刑法も加算式にすべきだと思いますね。
それとこれは日本に限らないんですが殺意の有無が争点になる、というのがどうも釈然としないです。殺意があろうが無かろうが、とにかくは結果によって刑罰を決定すべきなんじゃないか?と。業務上過失致死なんて「何じゃそれ?」としか思わないです。
まず『犯行の結果』によって刑罰を決定して、その後で「殺意は無かった」など情状酌量の余地があれば、その辺を考慮して刑罰を多少軽減する、といった流れにすべきなんじゃないか?と。
殺意の有無や犯行時の精神状態によって愕然と刑罰が軽くなるというのは釈然としないですね。そもそも刑罰が軽すぎる気がするので余計に。
2007/05/26 00:13【 池本 剛 】
某も、MIXIページに記載さしてもろた通りです。 
2007/05/27 08:04【 ゲルショッカー林 】
≡★ てんこちゃん ★≡

 確かに、精神異常者に「更正」という言葉はちょっとシックリ来ないですね。
 精神異常という病気のために、ワケも判らず凶悪犯罪を犯したような場合は、
 死刑にするのはどうなのかな…という気もしますが、その場合は
 安易に世の中に放り出さずに、治療しながらもずっと監視下に置いといて貰いたいです。

 ちょっと話は外れますけど、あの騒音おばさんとかも、あのまま刑務所から出てきたら
 また同じことの繰り返しだと思うんですよね…ああいう場合って、服役中に
 精神状態に改善が見られない場合は(それを判断するのも難しそうですが…)
 もっと重い処置が採れないもんかなあ、と思います。山奥に住ませるとか。

 死刑と無期懲役の差があまりに大きすぎますよね。
 死刑を廃止しないとしても、無期懲役とか 懲役200年とか、そういう制度を作って欲しいですね。


≡★ 馬論〜さん ★≡

 私も子供の頃は「無期懲役」=「終身刑」だと思っていた記憶があります。
 終身刑という制度を作ろう、という動きが出てこないのは何故なんでしょうね?
 囚人を養うのにお金(税金)がかかるからでしょうか…
 囚人が刑務所内の労役で自分の食いぶちくらい稼げるようになればいいのかなー。
 自給自足させて、自分の作ったモノしか食べられない様にするとか。
 終身刑の囚人の刑務所内環境は、是非とも快適にしてほしくないです。

 立てこもり事件に関しては、こんなブログ記事がありました。
 http://blog.goo.ne.jp/gokuraku-cho/d/20070518
 今回の件についてテレビ局に電話をして、どう考えているのかを問い質したひとの報告があります。
 ソースは2●ゃんのようですが、事実ならテレビ局の無責任ぶりには呆れるばかりです。


≡★ ぎださん ★≡

 凶悪殺人犯が20年もしないうちに世の中に出てくるのはホントに許せないですね。
 日本はどうしてこんなに殺人犯に甘いんでしょうかね。
 遺族が復讐したいと思う気持ちは凄くよく判ります。
 私が遺族だったら、あの弁護士だって1発ブン殴ってやりたくなると思います。
 (そのくらいじゃ気が済まないかも)

 「罪」の種類によっては、更正させる必要はあると思いますが
 今回のようなのは、死刑に出来ないのなら、もう一生社会から隔離して
 長い間苦しんで苦しんで死んでいって欲しいです。


≡★ 池本さん ★≡

 加算式・終身刑、どちらも無いという現状が信じがたいです。

 個人的には、過失と故意ではやっぱり量刑に差があるべきじゃないかと思いますが…
 攻撃そのものが人が死にかねないもので、それが故意だったとしたら、
 殺意の有無はあまり問題じゃないと思います。
 殺意の有無なんて、本人以外には計りがたいことのようにも思えますし。
 ただ、学生同士がプロレスごっこしていたら打ち所が悪くて…なんていうのは
 やっぱり殺人にはならないような。

 今のやり方は、刑罰決定→酌量の余地が有れば減刑 という流れではないんですね。
 それはそうすべきだろうなーと思います。

 動機や精神状態については、ある程度考慮されるのは納得がいきます。
 介護・生活苦の末の心中未遂(母親殺害)事件なんかは、気の毒で泣けてしまいました。


≡★ ゲルショッカー林さん ★≡

 Mixi 日記拝読しました。まったく同意です。「人権ヤクザ」言い得て妙ですね!
2007/05/27 09:25【 こんきち
やっぱし、そもそもの刑罰が軽すぎるんですよね。
勿論、こんきちさんが例示したようなプロレスごっこの最中の過失だとか、心中未遂云々だとかを死刑や終身刑にするのは重すぎで「そこは情状酌量してやれよ」となるんですが…だから情状酌量の幅を物凄く大きく取ればいいんじゃないか、と思うんです。

人が死んだら、もうとにかくまずは最大級の厳罰。で、情状酌量出来る場合はそこから思い切り軽減させる、と。そもそもの求刑と言うか、刑の上限があまりにも軽すぎるのが問題で。大は小を兼ねるじゃないですけど、とにかく此処までは刑を課せられる、としておいて、事件の内容によって調整するという事は出来ないもんなんだろうか?と。

少年法云々にしても同じで、まず刑罰をドカンと設定しておいて、そこから事件内容によって減らせばいいじゃないか、と。上限をギリギリまで厳しく設定したからといって、全てを限界ギリギリで処理する必要は無いですから。「そこまで罰する必要はない」という加減は可能ですが、「これ以上は罰せれない」といったような現状ってのはおかしいような気がするんですが如何でしょうか。
2007/05/27 10:13【 池本 剛 】
≡★ 池本さん ★≡

 そうですね、上限が軽すぎる、に賛成です。

 「元少年」についている弁護士達は、この裁判で死刑を阻止しないと
 死刑の基準が緩くなって、今後本来無期懲役とすべき案件に軽々しく
 死刑判決が下される様になってしまう、と主張しているらしいですが、
 「本来」ってなんやねん、と思います。過去にある裁判官がたまたま
 あるひとつの事件で基準みたいなものを勝手に作っただけで、
 本来は人ひとり殺せば最高刑は死刑じゃないのか? と。

 上限を引き上げて調整幅を大きくする、終身刑や加算式を導入する、
 どちらも反対する理由が見つからないんですが、どうしてそういう
 動きにならないんでしょうね? まったくフシギです。
2007/05/27 23:42【 こんきち
そのお答えになってるかどうか分かりませんけど、下記など如何でしょう。
死刑はおろか、罰を重する事に対しての、ある一元的な見解が満載です。
中でも、『暴力団はこの世に存在しない』というご意見などに至っては‥

http://turedure-sisaku.blogzine.jp/sophia/2007/05/post_3b4e.html
2007/05/30 09:40【 ゲルショッカー林 】
≡★ ゲルショッカー林さん ★≡

 ご紹介ありがとうございます。うわー活字ぎっしりで読みにくい…(¨;)
 どうもこのかたは、刑罰そのものを疑問視しておられるようですね。
 具体的にどうすべきという主張なのか、一読しただけではよく判りませんでした。
 権力側に不信感があるのは判りますけど、刑罰をなくしたら一体
 どんな世の中になることやら。
2007/05/30 16:01【 こんきち

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