こんきちの雑記帳

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年金 ID 請求してみた

自分の年金は大丈夫かしら、と心配になって、取り敢えずネットから確認しようと ID 発行を申し込んでみました。

  年金個人情報提供サービス

↑こちから請求できます。基礎年金番号が判らないとダメですが。ID 発行には2週間以上かかるらしいので、気長に待ちます。届いたら結果をまた報告しちゃいまーす。

そのほかの確認方法は↓コチラ。

  年金加入記録照会・年金見込額試算・年金個人情報提供サービス


それにしても…

  年金記録問題について

現在、公的年金(国民年金・厚生年金)の加入・納付記録に関し、問題を指摘する多くの報道等がなされ、国民の皆様に多大なご心配をおかけし、公的年金制度への信頼を揺るがしかねない状況を招いていることにつきまして、深くお詫び申し上げます。

だそうです。なんだか、報道されて騒がれていること自体が悪いと言いたげな感じ…国会なんかで加害者側から「救済」という言葉が出るのも感じ悪い〜。

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1997年に新システムに移行したそうですが(確認したら我が家にも平成9年に基礎年金番号通知が来たようで、年金手帳にホチキスで留めてありました。)、1997年当時、漢字が入力できないシステムっていうのも随分送れてるような気が。97年って言ったら、もう割と普通にパソコンが普及してた頃ですよね? Mac では既に 漢字Talk が無くなって、Mac OS 7.6 〜 8.0 の時代。Windows は 95 の時代。
【追記】コンピュータに入力を始めたのは 1979年だそうです。失礼しました。

読み仮名がちゃんと書いてない書類をみてムリヤリ仮名に直して入力して、入力が済んだらその元となった資料を捨てちゃうっていうのは、どういう神経なんでしょうね。内部のどこからも反対意見が出ず、出たとしても聞き入れられず、こんないい加減なシステム移行作業がまかり通ってしまうとは、今更ですが恐ろしく無気力な機関としか思えません。人のお金だからどうでもいいんでしょうね、きっと。詳しいことはユーザーには知らせないし、どうせバレないだろうから、自分たちの生活にはなんの影響も出ないと思っていたのかも。「こんなことでいいのか!」とヒソカに葛藤していた善良な職員も居たかもしれません…いや、居たに違いないと思いますが。

こんないい加減な管理をしていたんですから、基礎年金番号というシステムが出来る前から、正当な額の年金を受け取れずに(しかもそうとは全然気づかずに)亡くなっていったかたも多かったんだろうなあ…

だいたい普通は金融商品って、領収証とは別に、あなたの契約はこういう風に登録されていますよという記録物が、ユーザーの手元に渡るようになっているものですよね? 貯蓄・貯金や保険、株取引 等々。余計な施設とか作るお金があったら、そういう確認作業に使って欲しいもんです。

私が結婚して年金変更の手続きに行ったときは、新しい年金手帳が作られただけで、前の記録が引き継がれたという形跡は手帳には残っていないし、今までいくら振り込まれたという記録もモチロンまったく記載がないので、なんとなーく不安な気持ちになったモノでした。基礎年金番号を通知する葉書にも、「これこれの記号・番号の記録を統合しました」なんて記載は全くなし。もともとおかしくね? こんなブラックボックスなシステム。

「結婚して姓が変わった人」「転職したひと」「名前の読みをよく間違えられる人」が危ないっていうけど、これで「じゃあ自分は大丈夫だ」と思える人のほうが少ないですよね。結婚したひとの半分は姓が変わっとるんじゃい! 森進一・森昌子みたいなレアケースを覗いては。

おおもとの書類を捨てちゃった現状で、いったいどうやってユーザーからの申し立てを吟味するんでしょうね。「捨てちゃった」といいつつ本当は隠し持っている書類があれば、全部調べて頂くのはモチロンのことですが、本当に捨てられちゃったデータは一体どうするつもりなんだろう。取り返しの付かない悪質な愚行。

社会保険庁が解散されたら、また大量に書類が廃棄されそうでコワい。きっと責任の所在や原因の究明もウヤムヤにされちゃうんだろな。

※ ところで、突合(とつごう)ってお役所用語ですかね? 「突き合わせ」とはいうけど、「とつごう」というのは今回初めて聞いた言葉でした。私が無知なだけか。


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こういう公的機関のいい加減さを目にするに付けて、自分のなかで「自由競争」と「公的福祉」の間の葛藤を感じてしまいます。年金もいっそのこと民間企業に委託したほうがいいんじゃないか? 民間が出来ることは何でも民間にさせたほうがいいんじゃないか? と思う一方、自由競争を重視しすぎると社会的弱者を窮地に追い込む不安もあり、でもやっぱり、公的機関は責任感が希薄だという不安もあり。

社会的弱者救済のためにお金を集めれば、それが全然違う目的で使われたり、官僚の天下り先がムダに増えたり…。と疑心暗鬼にならざるを得ない昨今。(官僚は天下りしてようやくそれまでの働きに見合った見返りが貰えるんだ、という言い訳があるようですが、それならもっと現役時代の給料をあげるなり、定年を遅くするなりすればどうでしょう? そのほうが「ムダ金・ムダ機関」が減らせるのでは?…って、閑話休題)

一方で、公立の学校の先生をしている或る友人が、「給料に差なんて付けない方が良い、みんな同じだと思うからこそみんなで頑張ろうという気持ちになれる」と言っていたことがあり、こういう考え方もあるんだーと意外に思いました。こういう社会主義っぽい感覚がフィットするひとびとも居るわけで。

実績が給料に反映しない世界にいて、「一緒だからみんなで頑張れる」と感じるひとは公務員に向いてるのかもしれない…と思いました。「一緒だから頑張ってもアホらしい」と感じる人は公務員にはならないで欲しい感じ。

公的機関の無責任・非効率・ムダは、どうやったら無くせるのでしょうねえ。せめて責任の所在ははっきりさせるべきなのでは。例えば年金問題なら、データを入力したひとの名前が残る様にして、ミスがあんまりヒドイ場合にはそれなりの罰則を設けるとか。

…といいつつも、競争競争でまったくムダ無くギスギスする世の中もなんだか寂しかったりも。矛盾してますね。

≡★ 追記 ★≡
と思ったら、コムスンのニュースが…官もダメ、民もダメかー。老後どうやって暮らそう。まあ民間は不祥事が発覚したらちゃんと責任取らされるだけまだいいのか。
category:  コメントを読む・書く (4)

Comments

こんきちさん、なかなかコメントできずすみません。
いつも読ませていただいてます。
ありがとうございました、私も早速ID請求してみました。
2007/06/07 09:41【 Fぴっ 】
≡★ Fぴっ さん ★≡

 こちらこそ、いつもお邪魔しつつそのまま帰ってしまってスミマセン。
 年金記録、間違いありませんように! 間違いがあると色々面倒そうですもんね…
2007/06/07 17:47【 こんきち
今さらですが・・・
「とつごう」は、うちの会社は使いますねえ。
まあそれ自体、お役所か会社かかなり微妙なところですが(^^;

転職はしてないけど、結婚はしたしどうなってるのかなあ。私も確認してみようっと。。。
2007/06/16 03:03【 まりこ@apres-midi 】
≡★ まりこさん ★≡

 おお、さすが元公社???
 うちのダンナに聞いたら、ダンナの会社(=もと私のいた会社)では
 やっぱり使って無くて、ダンナも聞いたことなかったそうです。
 でも今会社で「とつごう」が流行語なんですってさ (笑)

 名前が変わっただけでも不安な感じですよね。是非ご確認を!
2007/06/17 09:02【 こんきち

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