こんきちの雑記帳

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上下外斜位

8時半頃起きて、10時に予約した田町の「梶田眼科」へ。

以前日記で紹介しましたが、5月に見た「たけしの本当は怖い家庭の医学」に出演していた先生の病院です。隠れ斜視(斜位)が自律神経失調症の原因になる、とのことで、番組で紹介された簡易検査法をやってみたら、どうも自分も該当するのでは、という疑いを持ったので予約しておりました。

眼科で普通にやるような視力検査のほかに、初体験のテストが2つありました。1つは視野検査。白いドームの中に顔を突っ込んで、真ん中に光っている赤い光を見つめ続けます。間隔を置いてドーム内の色んな場所で白い光がピカっと1つずつ光るので、見えたら手元のボタンを押す、という検査です。これを片眼ずつ左右両方。

こんなのです。
http://blogs.yahoo.co.jp/swdsn/45811541.html

それと、こちらのブログに解説のあるようなコの字テストという検査をしました。調べたら「ポラテスト」というものの一部らしく、これが斜位の検査になります。

コの字型と点とが組み合わさった形の図形が、左右の眼それぞれに見えるのですが、手元のレバーを動かすとそれに連れて図形も動くようになっています。それで、まんなかの点が揃う位置にレバーを動かすように求められます。

これがちょっと不安な検査でした。というのは、左右それぞれの図形が近い位置に来ると、眼の方で勝手に調整に行ってしまって、寄り眼になっているのでは? という感覚があるのです。


でまあ、出された診断名が…


 上下外斜位( + 初期老視 & 軽度遠視 )


ついに来ましたロウガン! (^_^;)

いやいや、老眼は大した問題じゃないのです。イヤだけど。


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2005年にレーシック手術を受ける前は、私はかなりのド近眼で、両眼とも 0.04 くらいの感じでした。コンタクトをするとすぐに眼に問題が出るので(結膜炎とか角膜に白い斑点が出来て痛いとか)、あきらめてずっと眼鏡をしてました。

で、先生の診断によると、そのレーシック手術が数々の不調の原因になったのでしょう、とのこと。

番組では、内斜位は外斜位よりもシンドイ、と言っていましたが、私の場合は外斜位ではあるものの、加えて上下の斜位もあるらしく(しかも結構大きなズレらしい)、上下の斜位は珍しい上に、内斜位よりもさらにタチが悪いのだそうです。マジ?

さっきのコの字型図形の検査では、自分が寄り眼になっているような感覚があったので、内外斜位の測定誤差が出るのでは、という疑問もあったり。上下のズレまで眼で調整しに行っているかどうかは、自分では自覚できませんが。

結局プリズム入りの眼鏡で矯正するしかないってことで、眼鏡を作ることになりました。うーん、せっかく手術して眼鏡から解放されたと喜んでいたのに orz

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説明によると、斜位というのは生まれつきのモノなので、恐らく以前からあったのだけど、近視の場合は遠くにピントが合わせられないので、遠くを見る時に斜位を眼の筋肉で調整する必要がなく、つまり緊張がゆるむ時間があるし、眼鏡で矯正している場合はプリズムレンズでなくても多少プリズム効果があるので、自分の見やすいように無意識に顔を傾けてものを見たりして、自然に解消している場合も多いのだとか。そして、遠視と斜位が合わさると余計無理がかかるのだそうです。

そういえば、中学生の頃よくものもらいが出来ていまして、時々眼帯をしていたんですが、片目で見ることに慣れてから眼帯を取ると、ものがダブって見えて 左右の像が合うようになるまでに時間がかかったという経験を思い出しました(この頃は視力も良くて 1.5 位ありました)。ダンナに訊いたらダンナは眼帯をしてもそんな風に困ったことはなかったそうなんですが、そういうことが起こる人は斜位のあるひとだ、と考えてもいいんでしょうかね?

私はレーシック手術によって やや遠視の眼になってしまい、つねにモノがよく見えて、しかもレンズのプリズム効果がなくなったので、斜位調整のために眼の筋肉に常に負担がかかる状態になったのだ、という説明でした。遠視と斜位が合わさるとかなりキツイ、とのこと。勿論年齢の問題もある、と。

不調が出始めたのは手術してから約1年後。術後半年くらいで不調が出る人が多いとのことだったので、「1年ま(間)がありましたが…」と訊いたら、「まあよく頑張ったんでしょうね」ですって (^_^;) ホンマか。

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先生によると、中年に差し掛かったひとにレーシックは勧めないとのこと。遠視や斜位によって体調に問題が出てくるのは 40過ぎくらいが多いので、レーシックのメリットの部分だけを楽しめる期間が短すぎるから、ですって。

レーシック手術のとき、あんまり視力が出過ぎないように、1.0 ちょい欠けくらいの感じでとお願いしたんですが、結局いま調子のいいときは 1.2 くらいは見えちゃってるみたいなので、もう少し弱めの調整が成功していれば、まだ良かったのかもしれませんねえ… 0.7 くらいでも良かったのかも。

斜位のあるひとが遠視気味の裸眼生活になって支障が出るのならば、少なくとも、レーシックを受ける前に 自分に斜位があるかどうかを調べる必要があるということは周知されるべきだと思いました。

自分の不調が斜位のせいであるとまだ確信したワケではないので何とも言えませんが、レーシックの手術をこれから受ける方は、一応調べておかれた方がいいのではないか、とお勧めしておきます。

また、別にレーシックを受けていなくても、もともと遠視のひとは同じ問題を抱えていて、ある程度の年齢になると体が付いていけずに不調が出てくる場合も多い、とのことでしたので、近視矯正手術と縁のないかたも、気に掛けておいてもいいかも。


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そういうワケで、プリズムのレンズを入れた検査用の眼鏡をかけてしばらく過ごしたあと、検査して調整して再び時間を置いて又検査、という工程を経て、眼鏡の処方箋を書いて貰いました。終わったのは2時頃だったので、4時間も掛かった! 疲れた〜〜。



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ここからは後日談になります。(8/1記)

長崎に帰ってから地元の眼鏡屋さんに処方箋を持っていって眼鏡を作り、7/30 (木) に出来上がってきました。8月にも東京に行く用事があるので、眼鏡を持参してまた診察に行こうと思っているのですが、「実物を見て頂く前に着用を開始しても構わないですか」と確認したら、「着用してから2週間以上経ったところで診察したい」との返事を頂いたので、31日からかけ始めました。

いや〜コレはなかなか大変です。遠視で軽度の老視も入っているので遠近両用。しかもプリズム眼鏡…これはかなり慣れるのが大変そう。

近視の時は、眼鏡を取ればボケボケで何も見えませんでしたので、見え方の違いなんて殆ど感じる余地もないのですが、でもそういえば、コンタクトを使っていた時には、眼鏡を外してコンタクトを入れた時、またその逆の時、見え方にギャップがあって気持ち悪かったのを思い出しました。今度の眼鏡はプリズムが入ってるのでもっと大変です。

しばらくすると見え方にも慣れるのですが、眼鏡に慣れると今度は外した時にモノがダブってしまって合わせるのに時間がかかります。しかもくっきり明瞭に見えるので大変。お風呂に入る時とかお化粧するときなんかは、片目を瞑ってやり過ごす感じです。まあそのうちにそっちにも慣れるんですが。とにかく掛けたり外したりするときが大変。

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しかもこの眼鏡、見た目重視でフレームを選んだので形はまずまず気に入ってるんですが、鼻が痛い…(ToT) 近視のときの眼鏡は、ちょっと下にずり落ちてしまっていても平気だったのですが、この眼鏡の場合はレンズ外の視界が広いとズレが生じて気持ち悪いので(なにしろレンズ外領域にもピントはバッチリあってしまうので)、鼻の上の方にちゃんと固定する必要があります。でも私の鼻はどうも眼鏡に向いていないようで、幅が狭くできているので、鼻あての部分をかなり狭くしないと下がってきてしまいます。で、落ちてこないように狭くして貰ったら、当たっている部分が痛くてしょうがない (ToT)

ネットでこんなものを見つけたので注文してみました。早く来ないかな。

 眼鏡の絆創膏「ぱふっと」
 http://item.rakuten.co.jp/auc-aslly/1211/

8月に診察に行ってこの処方で問題ないということになったら、見た目度外視でひたすら掛け心地の良い軽い眼鏡をもうひとつ作って、家ではそっちを使おうと思います。

ライブのときなんかはドレスアップするから、眼鏡が合わないんだよなあ。ライブの日だけは眼鏡を外す、なんてことをしても大丈夫だろうか。

眼鏡をしている顔が自分で好きではないので、また眼鏡かあ、と嘆いたら「そろそろ目尻のシワが隠れて丁度いいんじゃない?」とダンナに言われました。うーん、確かにそうかも (^_^;) でもムカ! ヽ(`Д´)ノ


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7/31 の眼鏡初日、数時間で鼻が痛くなってしまい、もっと掛け心地のいい眼鏡を求めて浜ん町に出掛けてみたのですが、軽くて圧迫感もなくて良い♪ と思える眼鏡はやっぱり高いです。今回作ったのも結構高いんですけど (^_^;) レーシック手術して、眼鏡出費からも解放されたと思ったのになあ。

で、外に出てみたら、家のなかに居る時より更に大変! 遠くまで見える状況だと、視界のゆがみがより強く感じられてキツイです。早く慣れてしまいたい〜〜。レンズ領域外にあるものが視界の端に入ると、実際よりもエラク近く感じられて、歩いていると上の方に障害物があるように見えてビックリします。これも慣れるのかなあ。

それと不思議なのが、テレビや WEB や雑誌なんかを見ていると凄く気になるんですが、色によって文字や画像が浮き出して見えたり沈んで見えたり、まるで3D加工した写真を見ているような状態になります。これも今度行った時、忘れずに訊いてみなきゃ。

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ここ1年くらい体調と頓服の記録を付けているんですが、7月は負け(頓服しちゃった日)がこんでいて、頓服しなかった日が5日しかありませんでした。18日以降は 30日まで毎日キツイ頭痛が続いていて、ロキソニンを飲まずには居られなかったのですが(ロキソニンはほぼ確実に効いてくれるので大助かり)、眼鏡初着用の 31日と これを書いている 8/1 現在、薬を飲むような頭痛は起こっていません。怖いようなフラツキもないし、もしかしたら本当にこれで不調から解放されるかも…? という期待を少し持っています。

あーでも鼻が痛い。(ToT) 頭痛よりはいいですが、それでもキツイ。取り敢えず、買ったお店に調整しに行ってみようかな。

眼鏡って すぐ油が付いちゃうし、眼を動かしても良い範囲が限定されるし、マスクをすれば曇るし、寒い日電車に乗っても曇るし、本当に煩わしいですが、もしもこれで色んな不調が解消すれば、そんな文句も出なくなるかな。これで不調が変わらないようなら、掛けるのをやめてしまうか、斜位を取り扱っている他の病院も訪ねてみるかもしれません。ポラテストにはコの字テストのほかにもまだ色々あるみたいなのがちょっと気になりますし。

≡★ 8/3 追記 ★≡

斜位の検査について調べていたら、自宅で簡単にチェックできる方法を見つけました。

斜位(heterohoria)について

このページの一番下に、「上下斜位の簡単な見つけ方」があります。

簡単にいうと、3m以上遠くにあるものを、まずは片眼を覆って数秒間見て、その後覆いを取ると同時に反対の眼を覆ってみたとき、見ている対象物がずれれば、斜位があるということだそうです。

これって、これまでに何度かやったことがある行為です。私はこれがずれるのが当たり前、みんなズレるもんだと思ってまして、普通はずれないの? ってことに驚きました!


右眼で見た対象物が左側にずれる、といったように、使う眼と逆方向にずれて見える場合は外斜位で、それほど気にする必要はない、と説明されています。

梶田眼科の先生の説明によると、上下斜位>内斜位>外斜位 の順で問題アリだそうです。

で、裸眼でやってみましたら、ものっすごいずれるんですが(左目で見た時に右下にガクッとずれます←上下外斜位)、メガネをかけてやると、確かに上下のズレが無くなっていて、左右のずれも小さくなっています。でも逆にちょっと内斜位よりになってしまっていて(左目で見た時にちょっとだけ左にずれます)、矯正が効き過ぎて逆にマズイことになっていないか不安です。次回診察に行った時に相談せねば。


梶田先生のところではどうしてこういう検査も一緒にやってくれなかったのかなあ。斜位に関してはブログに書いたコの字のテストしかしなかったので、少し不安な感じがします (^_^;)

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このメガネの煩わしさについては、私も先生に「この眼鏡は大変ですよ」と言われても、実際に掛けてみるまではどんな感じなのか想像できなかったので、言葉ではなかなか伝わらないだろうなあ、と思います。

にしても、これだけ違って見える見え方が本当に眼の筋肉にとって一番無理の掛からない状態なのだとしたら、裸眼の斜位の状態では いかに筋肉を酷使しているのかと、ちょっとゾッとします (¨;)



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後日談は以上。当日の話に戻ります。


朝ご飯を食べていなかったのに診察が2時までかかってしまって、終わった頃にはかなりお腹が減ってきました。品川駅の構内の定食屋さんで豚の生姜焼き定食を食べてから羽田へ。

今回のフライトは、羽田空港のエラいはじっこのゲートからの出発で、ゲートに辿り着くまでに歩いた歩いた。羽田から田舎に飛ぶ時は、時間の余裕をタップリ見ておかないと駄目ですね。伊丹空港とはやっぱ規模が違います。


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家に帰ると、5月に行った新三田の病院の先生から留守電が入っていました。ここの先生がとても親身になって下さって、検査結果のコピーをわざわざ郵送して頂いたりしたので、東京に出掛ける前にお礼状を書いて切手を同封したのですが、それに対するお返しの電話でした。「お役に立てず残念でした。お加減は如何でしょうか。どうぞお大事に」といった内容で、ちょっと感動しました。良い先生です。

お医者さんと患者も、やはり人間同士ですから、良い人間関係を築くというのは大事なことですよね。こういう先生に巡り会えるととても嬉しくなります。


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眼鏡の件は、追ってまた経過を報告しま〜す。



■ その後の経過報告 ──────────────────■

その1
その2
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