こんきちの雑記帳

アカペラ・ルパン・Mac そして日々の出来事…

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再び音楽教室へ

先週に引き続き、音楽教室へ。今日はジャズボーカルのコース。先週の日記で音楽教室のHPにリンクを張ったら、このブログのアクセス解析のリンク元に、音楽教室のサイトのリンク元探知ログらしいアドレスのものがあったので、うわ〜ここ先方に読まれてるな〜と覚悟はしていたが、教室に行った途端、先生に開口一番「日記読みましたよ」と言われて顔から火が出た。ぎゃー恥ずかしい。きっとこれも読まれる運命にあるでしょう。 (笑)

ジャズと言うことで、主眼は「ジャズらしい発声や歌い回し」と「フェイク・アドリブ」ということだった。私は何も考えないで歌うとソプラノ声になっちゃうので、どう聴いても「JAZZ」って感じからはほど遠くなってしまう。ちょっとハスキーにすると、多少それっぽくなるみたいだ。

「フェイク・アドリブ」は、前の所(KMボーカルスクール)ではあまり重点を置いてなくて、「フェイクも考えて入れてきてね」という感じだった。KMのレッスン方法は変わっていて、京子先生の旦那様でピアニストの小林洋氏が、まずは伴奏を録音してくれる。家でそれにあわせて練習をしてきて、レッスンの1発目はまずその伴奏にあわせて歌って録音するのだ。で、その録音を再生して聴きながら、先生が色々とアドバイスをくれ、最後にもう1回歌って録音して終わり、という感じ。アドリブまで行かなかったのは、私がそれ以前の段階で足踏みをしていたせいかもしれないが、他の生徒さんを聴いていても、アドリブということにはあまり触れていなかったように思う。

先生ご夫婦がやっている「シャイニーストッキングス」というジャズコーラスバンドは、音色はとても素敵だが、伴奏もコーラスも洋先生がキッチリ楽譜を書くという方法を採っているので、ジャズと言ってもあまりインプロビゼーション志向のないスタイルなのだと思う。

で、今回の教室の先生の話に戻ると…まず順番として、楽譜通りに歌う→ちょっとリズムを崩して歌う→フェイクを入れて歌う→スキャットのアドリブ という順番で進んでいく。その場でアドリブで歌う、という形式はこれまでやったことが無かったが、とても楽しかった! 過去にジャズピアノのレッスンではアドリブもやったけれど、何せピアノだから、思った音を出すのに指の形と場所を瞬時に決めなければならないわけで、「ぐぞ〜こうしたいのに〜」と もどかしい思いをしまくっていたワケだ。でも声でやるなら単音だし、まあピアノよりは思ったところに行きやすいしで、入り込んでしまえればフレーズが出てきて面白い。楽しい。よく一人で居る時には、鳴っている音楽にスキャットでハモを入れて遊んだりしているのだけど、実際生身の人間とやっていると、こちらのやったことに反応してくれたり、それにこちらも反応したり、ということがあって実に楽しい。まだ全然、先方に楽しんで貰えるレベルじゃないにしても、こちらは一方的に楽しい。(笑)

…でもなんか、出てこなくなる瞬間、ていうのがあるのよねえ。次のコードを見失っちゃって、「アレ、どう繋げよう?!」とか思って流れが止まっちゃったり。それが怖いので、ライブ本番ではアドリブはなかなか使えない。っていうか、一人でやってるときは好き放題出来るのに、練習であっても相手が居るというだけで萎縮してしまって自由度が落ちる、という側面もある。ここがやっぱり「のだめ」タイプの天然アーティストとの歴然たる差なんだろうなあ。

笑っちゃったのは、低い声を開発しましょう、ということで、キーを低くして始めたのに、スキャットになるとドンドン上の方に行っちゃうコト。やっぱ高い声出したいのねえ、私。しかし音域を限定されると、アドリブって出てこなくなるもんだわ。

最後に「Fly Me to the Moon」でルバートにも挑戦。これまで歌でルバートっていうものにちゃんと取り組んだことが無かったので、これも新鮮だった。ちょっとなんだか、コツがかすかに判ったような気もした。歌のルバートは、まずはやっぱり言葉から入るのよねえ…

今日の先生は、元々はピアニストで歌も歌う、というひと。すごく感情豊かに話す人で、言葉に感情がストレートに乗ってくるタイプだ。だから歌にも、自然に起伏が入るのだろうなあ。私の場合、この醒めた性格をまず何とかしないといけないのではないか? (笑) 人前で曲に浸りきれること、言葉に気分を込められることが、歌にはやっぱり大切。職人タイプの人間にとっては、そこは大きな壁だったりするのだ。

先生の、「声というのは、この声になりたい、と思うことを辞めなければ、必ずその声になれるものだと思います」という言葉がとても印象的だった。そういう具体的な目標人物を決めてしまうのが、やはり近道なんだろうな〜と思う。私がいいなーと思うのは、山崎まさよしとか平井堅とか、男の人が多いんだよなあ。まず誰か女の人で目標を設定しよう。アマチュア・アカペラーには、良い!と思う女声ボーカリスト、沢山居るのになあ。ドリカムの吉田美和とかは好きなんだけど、楽曲がそれほど好きではなくって…。楽曲的にはアカペラが好きなので、どうしてもアカペラばっかり聴いちゃうのがイカンのだろうなあ。ボーカルや楽器入りジャズも沢山聴かんと。

さて、先週・今日とレッスンを受けてみて、これからどうしようか検討中の私。中・低音域の問題を克服するためには、ボーカルトレーニングのコースが良さそうだ。先生の声も好きなタイプの声だったし…(←これってすごく大事だと思う)。でも今日のジャズの先生に習えば、音楽に入り込む、という道が開けるかもしれない。人をリラックスさせる空気をお持ちだし、とても誉め上手だしで、ヒジョーに私向きだと思う (笑)。思い切って、両方一辺に習ってみようかしら。
category:アカペラ・音楽  コメントを読む・書く (2)

Comments

「職人タイプ」かぁ、作家の件はちょっと納得。
実は僕、職人肌で人見知りが激しいんですよ。
本当は初めての人に会うのがとても怖いのです。
嫌われたらどうしようとか、すぐに考えちゃいます。
そんなことを考えても仕方ないし、
誰にも迷惑を掛けずに生きて行くことも不可能なのですが、
なるべく出会いの少ない人生を望んでいたりします。
ただ立場が対等でなければ吹っ切れるんですよね。
演者と観客の関係なら人見知りしなかったりします。
僕が演者の場合ですけど。
2005/03/17 01:28【 ヨネちゃん 】
そうですか〜? その割には、たくさんバンド組んでるではないですか!
私は人と出会うのは楽しみですが、そのあと別れがやって来るのが悲しいです。
転勤族は色んな所に知り合いができるのはいいけど、引っ越しの時はホント辛いです。

自分が演者のときは、客席に仏頂面した人を見るとドキドキするので、
出来るだけにこやかに聴いてくれる人を見ながら歌うようにしてます (笑)
2005/03/17 18:01【 こんきち 】

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