こんきちの雑記帳

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本田美奈子さんの訃報に寄せて

歌手の本田美奈子さんが白血病で亡くなったそうで…友人の日記を読んで初めて知りました。心よりご冥福をお祈りします。

この際に、最近感じていたことを書いてみようかと思いまして。

2ヶ月ほど前だったか、何かの番組で白血病患者のドキュメンタリーを見て、骨髄バンクに登録してみようかと思い立ち、骨髄移植についてネットで調べてみました。実際に骨髄を提供したひとの体験記を読むと、手術はかなり大変なもので、仕事を何日も休んで入院しなければならなかったり、人にも依るだろうけれど場合によっては術後数ヶ月もの間傷口が痛かったりなど、ドナー側にも多大なる負担がかかるものだということが判りました。

ドナーに選ばれるとその旨通知が来るわけですが、その途端に自分のカラダが自分のものだけでは無くなるような気がします。その時点ではまだ手術を断れますが、断るということはとても重大な意味を持つわけだし、痛みは我慢するとしても、例えばそのとき自分にとって大事な仕事とかステージとかが重なっていたとして、そのことと人の命とを天秤にかけなければいけなくなる…とか、もうマイナスのことばっかり考えてしまって、結局登録するのは見合わせてしまいました。

自分の身内とか友人とかのためだったらきっと都合もなんとかするし痛みにも耐えるだろうけれど、会ったこともない全く知らない人のためだったらどうだろう(患者さんとは手術前にはまったく接触を持てず、手術が成功すると数ヶ月後に1度だけご本人からお礼の手紙が頂ける決まりだそうです)、葉書1枚が来ることで、そうやって自分のエゴと人の命とをリアルに秤に掛けることになるのが苦痛だ、などと考えてしまい、自分はなんて冷たい人間なんだろうなあと思いながら、そのまま今に至ります。

自分が死んだ後に提供する角膜とか臓器とかと違って、骨髄バンクに登録するのはとても勇気が要ることで、登録されてるかたは本当に尊敬します。いつか決心がついたら登録したいと思います。
category:  コメントを読む・書く (6)

Comments

私もたぶんその番組見たのかな…。いや、違う番組かな…

骨髄バンクに登録しようというCMが多くても、実際どんなふうにするのかについて知らせている番組とかCMとかは少なく、気になっていました。
その番組では一週間ほど入院して骨髄を提供し、その後腰が痛むときがあるがそのくらいで人の命が助かるのであれば、、、というようなことをその人は言っていたと記憶しています。それから輸血をしたことがある人は提供できないとか、何かいろいろありました…
その時初めて入院が必要だということを知って、おや、そういえばどんなふうな段階を得るのかな、と、私も調べてみたい気持ちになったのを憶えています。

医療技術がよくなり、骨髄提供者の負担が減ってドナー登録が増え、白血病の方々の命が多く救われることを祈りつつ、現時点で私がどうするのかということについて、昨晩美奈子さん訃報を聞いてベッドの上で考えていました。
とりあえず今は、自分の身体をちゃんとしなくちゃなりませんけど(涙)

健康って大事ですねぇ。
2005/11/07 09:34【 ともべ 】
わしも登録しようと思うんだけど、あれってサンプル取るのが、平日なんだよねー。
仮に適合するのが見つかって、その為に仕事休んだりするのはいいんだけど、
登録ぐらい土日にして欲しいと思うのは中途半端な気持ちかしらん。
でも登録してって言いながら、土日は自分達は休もうってのは、
どうなのよーって思っちゃうのよねー。
2005/11/07 21:14【 ぎだ 】
今から8年前、小学校の同級生が白血病で亡くなりました。小学校卒業と同時に広島に引っ越してしまったので、こんきちさんが知っているかどうかわからないけれど・・・。健康優良児タイプで、およそ白血病とは結びつかないようなひとでした。年賀状に病気でこっちに帰ってきていると書いてあったのに、お見舞いに行かなかったのが悔やまれます。

それよりずっと前に、私もドナー登録を考えて資料を取り寄せたのですが、常用している薬を止めなければならないこと、自分にかかる負担が大きいことで見合わせてしまいました。当時よりももっと薬漬けの今は、とてもドナーにはなれません。負担も大きいけれど、ドナーになれるのは幸せな事とも言えるのではないかと思う私でした。
2005/11/08 01:00【 ゆかり 】
★ ともべさん ★

私が見たのは、家族からの骨髄移植を受けて助かった人の話でした。ドナーの体験談とかは出てなかったので、多分違う番組だと思います。私は小さい頃からずっと健康ソノモノだったので、こんなことで躊躇するのは贅沢なことだと思いますけど、でもやっぱちょっと怖いです。もっと技術が進んで、ドナーにあまり身体的負担がかからないようになれば、登録者ももっと増えるんじゃないなかあ、と思います。献血と同じくらいラクになればいいのになー。昔は私献血大好きで何十回もしたんですけど、今は過去のイギリス旅行のせいで出来なくなってしまいました。

ともべさんは、ともかくまずは自分の体を労ってくださいね。

★ ぎださん ★

勇気ありますね〜。確かに、休日に登録出来るようになれば、もっと登録者が増えるでしょうね。平日どこか1日休みにして、代わりに土日のどちらか開けるようにすればいいのに。でも敢えて仕事を休んで登録して貰うのは、それだけ覚悟の要ることなんですよ、と登録者に伝える意味もあったりするんかしら。

★ ゆかりさん ★

そうだったんですか。私も知ってる人かしら…。知り合いにそういうことがあると、もっと身近なこととして考えられて、決心も付きやすいのかもしれませんね。確かにドナーになれるような健康体を持ってるのは幸せなことで、友人の病気の話を聞くたびに申し訳ないような気持ちになります。やっぱりこれは世の中の役に立てるべきですよねえ。もうちょっと時間を掛けて勇気を奮い立ててみます。
2005/11/08 10:38【 こんきち 】
こんきちさん、お久しぶりです。
別のこと書こうと思ってやってきたんですが、ドナーのお話があったので、ちょっと寄ってみました。(元々書きたかったことはBBS の方に書きますね) 
私も骨髄バンクはいつもどうしようかな、と考えています。でも多分私もドナーにはなれないような気がします。(お薬のせいで)一応臓器提供者カードは持ってるんですが、家族のサインはまだもらってません。夫に話はしてるんですけどね。使えるモンは使って欲しいんですが、こちらも多分飲んでる薬のせいでペケになりそうで、自分はツカエネー人間だなぁ、と少し寂しくなることがあります。私も献血も高校生の時から毎年2回、欠かさずやってたんですがその薬のせいできっと2度と出来なくなりました。(わかっているくせに3回はトライしてますが、全部断られておみやげだけもらって帰ってきました。それも悪いので以来トライしてません)
残すは臍帯血バンクか?と思ったのですが、息子の時は何せ自分も出産が初めてでそんなことを確認してませんでした。臍帯血バンクは2人目が出来たら病院に確認してやってもらおうかと思ってます。
これからいろいろなドナーになれる人は、もちろんその人の都合をいろいろ考えて、可能ならばなられるとよいかもなぁと思います。
自分については、そんなことはあんまり考えずに今の状態になることを選択しちゃったので、ちょっと浅はかだったなぁと思ってます。病気していろんな事を学びましたが、若すぎて「しまった」と思うことだらけです。今後はほんと、気をつけられることは気をつけていきたいと思ってます。 
2005/11/17 23:03【 よしみ 】
お久しぶりです (^_^) BBSのほうにも、カキコありがとうございました。

ホントにねえ、「ドナーになりたくてもなれない」というかたの話を聞くと、登録してないのが罪なような気がしてきます。臓器提供者カードはダンナも私も持っていて、お互いにサインし合ってます。でも角膜は、レーザー手術したお陰でドナーになれなくなっちゃいました。

よしみさんの事情は詳しくは判りませんが、まずは自分の体の健康が第一ではないですか〜。その先は余力のある(私のような(^_^;) )ひとたちがすればいいことで、気に病むことないと思います。
2005/11/18 00:23【 こんきち 】

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