耳管開放症
2010/08/04 (水)
8月2日は、1日中 左耳の鼓膜が痙攣しているような感じで、ボボボボっと音を立て続けて非常に不快でした。鼓膜の痙攣自体はこれまで何度も経験してるんですが、一日中治まらないのは初めて。
ライブの本番で右耳が詰まる、ということが3度も続いたのもあって、HPで色々調べていたら、玉川学園前にある「はぎの耳鼻咽喉科」という病院を見つけました。「はぎの」「耳鼻科」とくれば、東京のうた歌いさんには聞き覚えのあるかたも多いかも。以前中村橋にあった有名な「萩野耳鼻咽喉科」、その萩野先生のご子息がされているようです。
小平に住んでいた頃、声帯の炎症(結節気味)で声が出なくなったときに、お父上のほうの病院を受診したことがあります。うちの父も昔声帯の問題でお世話になっており、また合唱仲間のJ氏からも勧められたこともあって、一度だけですが受診したのでした。まあそのときは結局、しばらく声を出さないようにしていたら治ったのですが。
中村橋なら今の我が家から近いんだけど、玉川学園は遠いな…でもHPを見ると そこで解説している「耳管開放症」というのに凄く自分が合致しているように思え、その診察をしている病院がそう多くないらしいことも判り、行ってみることにしました。
短時間耳が詰まるだけなら、普段だったらそんなに困らないんですが(長引くとかなりストレスだけど)、歌うとき、特に本番のときに来られるのでやっかいです。
☆─────☆─
3日の午後は休診だったので、4日に出かけてみました。片道1時間15分くらいかかった。頻繁に通うにはちょっと遠いです。3日には痙攣のほうはもう治まっていたので、症状の出ていないときに行ってもムダだろうか…?とも思いましたが、まあダメもとで行ってみようかと。
診察は、普通の聴力検査を除けば(聴力は異常なしでした)これまで体験したことがないものでした。まずは耳に胃カメラみたいな細いカメラを挿し込んで鼓膜を映しながら、鼻をつまんでツバを飲み込みます。すると、左の鼓膜は動かないのに、右のほうは飲み込むのと連動して動くのが見えました。
次に、細いホースみたいなものの片方の端を私の耳に、もう片方を先生の耳に突っ込んだ状態でお喋りをしました。あとで Web で調べたら、これで相手の声が耳を通してよく聞こえるかどうかを調べているのだそうです(聞こえると問題アリとのこと)。
最後に、自分の耳と鼻に器具を突っ込んだ状態でツバを飲み込み、その時の振動かなにかを計測するという検査をしました。画面には心電図みたいな折れ線グラフが見えてました。
で、その結果 診断はやはり「右耳の耳管開放症」とのことでした。
こちらに詳しい説明があります。
つ http://web1.incl.ne.jp/ishikawa/PET/jp/jtitle.html
つ http://www.tanaka-ent.or.jp/mimi-jikankaiho.html
ひどい人はあの耳の詰まったような状態がずっと続いたり、音の高さが狂って聴こえたりするそうなので、私は軽症なのだと思います。今後そうなったら…と思うとちょっと怖いですね。
「オヤジにはこの診断はできなかったと思いますよ」と言われて笑ってしまいました。いや、当時はまだ耳はなんともなかったのですよ(笑)
先生の話によると、耳管開放症のひとはそちら側の耳にメニエールを発症しやすいらしく(私が以前難聴になったのも右耳です)、関連があるとのこと。鼓膜の痙攣のほうは耳管開放症とは関係が無いらしく、先生ご自身も時々経験するのだそうだけど、対処法がないとのことです。耳鳴りも改善は望み薄で、残念!
耳管開放症対策に、加味帰脾湯という漢方を出していただきました。漢方はこれまでもいくつか試したけど、これまだ未経験の種類なので、期待して飲んでみようと思います。この薬は自律神経の問題にも効くとのことなので、これで色々調子が良くなったら嬉しいなあ(←このセリフ、いままで何回言ったっけw)。
☆─────☆─
ついでに、と Bスポット療法をしてくれたのに驚きました。鼻と喉の奥に綿棒を突っ込んで消毒薬みたいなものを塗りつけるアレです。風邪の時に長崎の耳鼻科でやってもらったことがあると伝えたら「他にやってるところあるんだ!」って先生も驚いていました(笑)これ、耳管開放症にもいいらしいです。
Bスポット療法は、塗るときかなり痛くて涙がボロボロ出て、塗ってから1〜2時間は鼻の奥がヒリヒリするんですが、風邪で喉がやられてる場合なんかは、そのあとビックリするほどラクになるのでオススメです。いやしかし、今回は3時間くらい痛くて、さらにその晩はちょっと熱まで出ました。関係あるのかどうか判りませんが。
ともあれ、話をよく聞いてくださるし、「気のせい」「気にしないのが一番」ということを言わない良い先生(笑)でした。洒脱な喋り方をするひとで、こちらから質問もしやすい雰囲気。こちらの言うことを小馬鹿にしたり軽視したりせずに、なんでも嫌がらずに答えてくれます。
長崎で薬だけもらいに行ってた耳鼻科の先生(Bスポットの所とは別の耳鼻科です)は 診察を受けるのが苦痛なくらいソリが合わなかったので、ちゃんと聞いて貰えるだけでもとても嬉しくなります。これなら遠くても通ってみてもいいなと思いました。漢方は1ヶ月半分くらい出してもらったので、そう頻繁には通わなくていいようです。まあこれが効かなかったら手立てがないってことのようですけど (^^;)
※長崎のかかりつけの耳鼻科は、家から一番近くてイザというときに駆け込める、また、患者の話をあまり聞かないせいなのか いつでもすいていて待たされない、という理由で、薬だけもらいに行ってました。
先生のお父様(@中村橋)は今年になって亡くなられたらしいです。数年前に引退されたらしい、というのは聞いていたのですが…お世話になりました。合掌。
☆─────☆─
後日追記
加味帰脾湯を2か月半飲んでみましたが、コレといった効果は感じていません。飲み初めの頃、なんだか手や足がつる感じがしたので不審に思って調べてみたら、副作用でカリウム不足になるって書いてあったので、バナナやりんごを食べるようにしています。
どうして本番のときに詰まるのかは、判らないとのこと。上で紹介したサイトによると、運動時によく起こりやすいとのことで、運動時は「交感神経が優位となり」「末梢の血流が少なくなる」という説明があったので、それと同じように本番のときは戦闘態勢になっているのかもしれません(笑) それと、本番のときは大抵寝不足だからなあ…それも関係あるのかもですねえ。関西で練習してるときも(←ほぼ必ず寝不足)ちょっと詰まりかけるときが多いし。
最初にメマイの発作があったときよりも1年半も前から謎の体調不良があったのだけど、耳管開放症とメニエールと体調不良はどれが先だったのでしょう? と聞くと、耳管のゆるい人はメニエールや体調不良を起こしやすいので、相関関係はあるでしょう、でも順番は判りませんとのお答えでした。普段大きな音が響いて苦痛に感じるのは、耳管がゆるいせいかメニエールの後遺症かはハッキリしないとのこと。
☆─────☆─
蛇足。
漢方は1日3回食前に服用するように言われているのですが、
説明書にこんな記述がありました。
「服用は、食前・食後・空腹時 いつでも効果は変わりません。
忘れた時点で服用してください」
忘れたら、思い出した時点で、だよねえ…(笑)
ライブの本番で右耳が詰まる、ということが3度も続いたのもあって、HPで色々調べていたら、玉川学園前にある「はぎの耳鼻咽喉科」という病院を見つけました。「はぎの」「耳鼻科」とくれば、東京のうた歌いさんには聞き覚えのあるかたも多いかも。以前中村橋にあった有名な「萩野耳鼻咽喉科」、その萩野先生のご子息がされているようです。
小平に住んでいた頃、声帯の炎症(結節気味)で声が出なくなったときに、お父上のほうの病院を受診したことがあります。うちの父も昔声帯の問題でお世話になっており、また合唱仲間のJ氏からも勧められたこともあって、一度だけですが受診したのでした。まあそのときは結局、しばらく声を出さないようにしていたら治ったのですが。
中村橋なら今の我が家から近いんだけど、玉川学園は遠いな…でもHPを見ると そこで解説している「耳管開放症」というのに凄く自分が合致しているように思え、その診察をしている病院がそう多くないらしいことも判り、行ってみることにしました。
短時間耳が詰まるだけなら、普段だったらそんなに困らないんですが(長引くとかなりストレスだけど)、歌うとき、特に本番のときに来られるのでやっかいです。
☆─────☆─
3日の午後は休診だったので、4日に出かけてみました。片道1時間15分くらいかかった。頻繁に通うにはちょっと遠いです。3日には痙攣のほうはもう治まっていたので、症状の出ていないときに行ってもムダだろうか…?とも思いましたが、まあダメもとで行ってみようかと。
診察は、普通の聴力検査を除けば(聴力は異常なしでした)これまで体験したことがないものでした。まずは耳に胃カメラみたいな細いカメラを挿し込んで鼓膜を映しながら、鼻をつまんでツバを飲み込みます。すると、左の鼓膜は動かないのに、右のほうは飲み込むのと連動して動くのが見えました。
次に、細いホースみたいなものの片方の端を私の耳に、もう片方を先生の耳に突っ込んだ状態でお喋りをしました。あとで Web で調べたら、これで相手の声が耳を通してよく聞こえるかどうかを調べているのだそうです(聞こえると問題アリとのこと)。
最後に、自分の耳と鼻に器具を突っ込んだ状態でツバを飲み込み、その時の振動かなにかを計測するという検査をしました。画面には心電図みたいな折れ線グラフが見えてました。
で、その結果 診断はやはり「右耳の耳管開放症」とのことでした。
こちらに詳しい説明があります。
つ http://web1.incl.ne.jp/ishikawa/PET/jp/jtitle.html
つ http://www.tanaka-ent.or.jp/mimi-jikankaiho.html
ひどい人はあの耳の詰まったような状態がずっと続いたり、音の高さが狂って聴こえたりするそうなので、私は軽症なのだと思います。今後そうなったら…と思うとちょっと怖いですね。
「オヤジにはこの診断はできなかったと思いますよ」と言われて笑ってしまいました。いや、当時はまだ耳はなんともなかったのですよ(笑)
先生の話によると、耳管開放症のひとはそちら側の耳にメニエールを発症しやすいらしく(私が以前難聴になったのも右耳です)、関連があるとのこと。鼓膜の痙攣のほうは耳管開放症とは関係が無いらしく、先生ご自身も時々経験するのだそうだけど、対処法がないとのことです。耳鳴りも改善は望み薄で、残念!
耳管開放症対策に、加味帰脾湯という漢方を出していただきました。漢方はこれまでもいくつか試したけど、これまだ未経験の種類なので、期待して飲んでみようと思います。この薬は自律神経の問題にも効くとのことなので、これで色々調子が良くなったら嬉しいなあ(←このセリフ、いままで何回言ったっけw)。
☆─────☆─
ついでに、と Bスポット療法をしてくれたのに驚きました。鼻と喉の奥に綿棒を突っ込んで消毒薬みたいなものを塗りつけるアレです。風邪の時に長崎の耳鼻科でやってもらったことがあると伝えたら「他にやってるところあるんだ!」って先生も驚いていました(笑)これ、耳管開放症にもいいらしいです。
Bスポット療法は、塗るときかなり痛くて涙がボロボロ出て、塗ってから1〜2時間は鼻の奥がヒリヒリするんですが、風邪で喉がやられてる場合なんかは、そのあとビックリするほどラクになるのでオススメです。いやしかし、今回は3時間くらい痛くて、さらにその晩はちょっと熱まで出ました。関係あるのかどうか判りませんが。
ともあれ、話をよく聞いてくださるし、「気のせい」「気にしないのが一番」ということを言わない良い先生(笑)でした。洒脱な喋り方をするひとで、こちらから質問もしやすい雰囲気。こちらの言うことを小馬鹿にしたり軽視したりせずに、なんでも嫌がらずに答えてくれます。
長崎で薬だけもらいに行ってた耳鼻科の先生(Bスポットの所とは別の耳鼻科です)は 診察を受けるのが苦痛なくらいソリが合わなかったので、ちゃんと聞いて貰えるだけでもとても嬉しくなります。これなら遠くても通ってみてもいいなと思いました。漢方は1ヶ月半分くらい出してもらったので、そう頻繁には通わなくていいようです。まあこれが効かなかったら手立てがないってことのようですけど (^^;)
※長崎のかかりつけの耳鼻科は、家から一番近くてイザというときに駆け込める、また、患者の話をあまり聞かないせいなのか いつでもすいていて待たされない、という理由で、薬だけもらいに行ってました。
先生のお父様(@中村橋)は今年になって亡くなられたらしいです。数年前に引退されたらしい、というのは聞いていたのですが…お世話になりました。合掌。
☆─────☆─
後日追記
加味帰脾湯を2か月半飲んでみましたが、コレといった効果は感じていません。飲み初めの頃、なんだか手や足がつる感じがしたので不審に思って調べてみたら、副作用でカリウム不足になるって書いてあったので、バナナやりんごを食べるようにしています。
どうして本番のときに詰まるのかは、判らないとのこと。上で紹介したサイトによると、運動時によく起こりやすいとのことで、運動時は「交感神経が優位となり」「末梢の血流が少なくなる」という説明があったので、それと同じように本番のときは戦闘態勢になっているのかもしれません(笑) それと、本番のときは大抵寝不足だからなあ…それも関係あるのかもですねえ。関西で練習してるときも(←ほぼ必ず寝不足)ちょっと詰まりかけるときが多いし。
最初にメマイの発作があったときよりも1年半も前から謎の体調不良があったのだけど、耳管開放症とメニエールと体調不良はどれが先だったのでしょう? と聞くと、耳管のゆるい人はメニエールや体調不良を起こしやすいので、相関関係はあるでしょう、でも順番は判りませんとのお答えでした。普段大きな音が響いて苦痛に感じるのは、耳管がゆるいせいかメニエールの後遺症かはハッキリしないとのこと。
☆─────☆─
蛇足。
漢方は1日3回食前に服用するように言われているのですが、
説明書にこんな記述がありました。
「服用は、食前・食後・空腹時 いつでも効果は変わりません。
忘れた時点で服用してください」
忘れたら、思い出した時点で、だよねえ…(笑)