こんきちの雑記帳

アカペラ・ルパン・Mac そして日々の出来事…

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トロンボーン大集合

マイミクしばけんさんが主催されている「長崎トロンボーンフェスティバル」のコンサートに行ってきました。

レッスンやクリニック、楽器の選定会、展示販売なんかもあって、もの凄い数のトロンボーン吹きが一同に会しています。私はダンナと一緒に、コンサートだけ聴きに行きました。

集まったトロンボーン吹きは、主に長崎の高校生や中学生が多かったようです。にしてもこんなにたくさん居るっていうのが不思議! トロンボーンなんて1楽団にせいぜい3〜4人でしょうに、学生さんだけで何十人も居ました。他の楽器もやりつつ、トロンボーンも吹いてる、という子が結構居たりするんだろうか。

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以下軽く感想をば。

■ 高校生男子ソロ(ピアノ伴奏で)─────────────── ■
  【ヒンデミット/トロンボーンとピアノのためのソナタ】

 これは凄かった。高校生とは思えないテクニック。
 ピアノとの掛け合いのところでちょっと走るかな…という以外は
 余裕の演奏のように感じました。エラく難しそうな曲なのにスゴイ。

■ 中学生かな。トロンボーン×2 と マリンバ ────────── ■
  【ネッケ/クシコスポスト】

 1カ所楽譜の間違いか読み違いがあったように思いましたが
 (繰り返しで必ず同じように間違っていたので)
 上手でした♪ こちらも中学生とは思えない。
 少ない楽器数ですが、アレンジが良かったです。

■ 男子高校生? トロンボーン×4(ピアノ伴奏で)──────── ■
  【小渕健太郎/蕾】

 段々トロンボーンの数が増えていきます (笑)
 この人数だとピアノは非常に無力。聞こえませんです (^_^;
 声部が増えて、キレイにハモっていて、ちょっとグッと来ました。
 やっぱり管楽器は声部が増えるといいわーー。(*^。^*)

■ 女子高校生 トロンボーン×5 ───────────────── ■
  【ドンディーヌ/トロンボーン四重奏のための組曲】

 もちっとピッチが安定して抑揚が付いたらいいなと思いました。
 演奏が終わった後感極まってナミダしていて、青春だなあと
 さわやかな気持ちになりました。

■ 男女高校生 トロンボーン×8 ───────────────── ■
  【ガーシュイン/ポートレート】

 ガーシュインのお馴染みの曲のメドレー。楽しかった!
 そして結構なお点前でした (^o^)
 いいなあ、こんなに若いときからこんな楽しいこと出来て。

■ ザ・トロンボーンアンサンブル「マイナーズ」 ───────── ■
  【吉俣 良/NHK 大河ドラマ「篤姫」より メインテーマ】
  【葉加瀬太郎/情熱大陸】

 トロンボーン5本です。
 マイナーズさんは去年の夏も、西洋館に聴きに行きました。

 「情熱大陸」は録音音源の伴奏付き。マイナーズさんの持ち芸ですね。
 個人的には、録音物と合わせるのはちょっと味気ないなあと思ったり。

 タンバリンとかオモチャの太鼓とか紙コップで作ったマラカスとか
 鳴り物持参で楽しかった♪ 太鼓はまったく聞こえませんでしたけど (笑)

■ 男女高校生 トロンボーン×7 と コンガ・ドラム・ピアノ ──── ■
  【メンケン/美女と野獣】
  【レーン/オールド・デビル・ムーン】

 最初の曲はハラハラしましたが、2曲目は楽しくノリノリで聴きました。
 トロンボーンってのは、音をまっすぐ出すだけでも難しいんだろうなー。
 こちらもピアノは殆ど聞こえず、せっかく弾いてるのにちょっと気の毒。

■ 長崎トロンボーンアンサンブル ──────────────── ■
  【柴田健一/Fanfare for Nagasaki Trombone Festival】
  【東海林 修/ディスコキッド】

 トロンボーン 11人 +ベース・ドラム という編成でした。

 しばけんさん作のファンファーレで開け。カッコイイ♪
 ディスコキッドは吹奏楽コンクールの課題曲なんだそうです。
 さすが課題曲。難しそうなパッセージが入ってましたですよ。
 本当は他の楽器で吹くんじゃないのかな?
 トロンボーンだと早くて大変そうだ。

■ 中学校の吹奏楽部 ────────────────────── ■
  【エリクソン/序曲祝典】

 中学生の吹奏楽って自分の中学のくらいしか聴いたことないんですが
 それに比べて (^_^; おお、レベル高いなあと思いました。
 オーボエの子が素敵な音を出していました♪

 最初の音合わせのときのB♭の音がバラバラで、大丈夫なのか? と
 思ったのですが、そこはアカペラとは違うみたいで、演奏が始まれば
 大きなブレは感じませんでした。

■ 奥村 晃 氏(新日フィル)ゲスト演奏 ───────────── ■
  【クック/ボリバー】
  【ラルソン/コンチェルティーノ】

 さきほどの中学校吹奏楽部との共演。こんな若いときから
 プロのプレイヤーと共演できるって、贅沢な経験ですね!

 しかしまたエラく難しい曲を持ってきたもんだなあと思いました。
 奥村さんのソロももの凄く難解で超絶技巧どやーーって感じでしたが
 伴奏のほうも凄く難しそうです。よく付いて行ってるなと関心しました。

 2曲目は途中演奏が止まってしまいましたが…あれだけ難しけりゃねー。
 奥村さんが、前に戻ってソロを吹いてあげたのかな、なんとか
 途中から復帰して、最後まで演奏仕切ることが出来ました。

■ 全員合奏【ウィルソン/76本のトロンボーン】───────── ■

 トロンボーンを持ってきているひと全員が舞台にあがりました。
 壮観!! いい眺めでした。客席のほうが人数少ないくらい。
 あまりの音量にちょっと耳が辛かったけど、楽しかった。

 さきほどの中学校吹奏楽部もそのまま壇上で演奏。
 実際には 100人を超える人数がステージ上に居たのでは?



写真の掲載はしばけんさんのご了解を頂いています♪ これまだ、両脇にもたくさん居るんですよ!


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いやー、いろんな段階(?)の演奏が聴けて面白かったです。

トロンボーンは実際にどんな感じで吹くものなのか、体験したことがないので判らないんですが、音程が無段階に出る楽器なので、声と似たところがあって、歌と引き比べて聴いて興味深かったです。

音程が危ないな、と思うときがあるのですが、でもアカペラとは違って全体的に半音下がってしまったりすることは無いんだろうなあ、とか。一番興味深かったのは、音をちゃんと出せる技術はあっても、自分の居るべき音が見えていないと、やっぱり音程が合わせられないものなんだろうか? ということでした。

「ガーシュイン」のメドレーの中にちょっとトリッキーな旋律があって、メロディー担当の子が、そこ以外はキレイにハマった音が出ているのに、1フレーズだけ「なぜその音??」というハマらない音が出ていたのです。繰り返しが何度かありましたが、必ずそこだけ外れていました(最後の繰り返しだけはハマってた)。楽譜に書いてあるとおりの位置に手を持っていけばいいのではなくて、やっぱり自分の音の役割というか立ち位置が見えていなければ、ズレてしまうもんなんだろうか。

私、ラブソディーインブルーの中にすごく好きな和音(ロングトーン)があるんですが、そこの音を想像しただけで涙腺がゆるんでしまって、面白い体験をしました。その箇所は結局端折られていて鳴らないまま次の曲に行ってしまったんですが、「次はこの音だ!」と思ったら目頭が熱くなって自分で驚きました。きっとそこに至るまでの過程の音楽が良かったからなんでしょう。でも結局鳴らなくて肩すかし喰らって、ちょっと寂しかったです (笑)

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私、オーケストラだと何故か飽きてしまうんですが、吹奏楽はやっぱり好きみたい。若い頃からなにか吹く楽器をやってればよかったなあ。本当は中学校の時ブラバンに入りたかったんですけど、兄が先に入っていて「来るな」と言われて入れませんでした (^_^; いいな、吹奏楽楽しそう♪
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GREEN vs RED

昨日は金ローでカリ城をやってました。映画館での上映とTV放送だけでも一緒にセリフ言えるくらい見てるし、DVDも持ってるので今更なんですが、見ちゃいましたです。ダンナが居る間はダンナにチャンネル権があるので、ヤツが寝に行った9時半すぎくらいから見ました(…って、ダンナ寝るの早っ!)

皆さん声が若い!(←当たり前) それと、なんかDVDよりキレイに見えたなあ。ブルーレイのレコーダー買ってからまた放送があったら録画しよう…いつ買うか判らないけど (^_^; あ、そのうちブルーレイで発売されたりもするのかな。

余談ですがカリ城は中2のとき公開されて映画館で5回見まして、5回目は他にお客が殆どいなかったので、一緒にボソボソセリフ言ってました (笑)。でもテープがヨレヨレになっていて、山田さんの声がヨボヨボに聞こえて悲しかった覚えがあります。

ルパンついでに、この間見た新作DVD「GREEN vs RED」の感想を書いておこうかと思います。書こう書こうと思いつつなかなか気持ちが奮い立たなかったのですが、カリ城を見たお陰でそんな気になりました。

以下ネタバレを含みますので、これから見る予定のあるかたはご注意ください。それから、否定的なこともたくさん(そっちのほうが多い)書いてありますので、それで不愉快になりそうなかたはここでやめておいてください!

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さて。見てないし見る予定もないけど感想を読みたい、という奇特な方の為に説明しますと、この作品の中では「ルパン」は固有名詞というよりも「肩書き」のような扱いになっていて、無数の「ルパンになりたい」男達が登場します。みんなルパンの顔をしていて、ジャケットカラーは赤・緑・ピンクと様々です。次元も五右衛門もルパン本人さえも、ホンモノは誰かということに拘っておらず、ルパンたる資格のあるもの、勝ち残ったもの(?)がルパンの名に相応しいと考えています。

で、物語の主人公はヤスオという青年です。施設で育って今はラーメン屋で働いてます。自分の生活が気に入って居らず、そんな折りにホンモノのルパン(赤ジャケ)によって、ルパンになるべく挑戦をするように仕向けられます(というように見えました)。ヤスオが働くラーメン屋に赤ルパンが変装して緑のジャケットを残していき、また町中でスリをしていたヤスオにわざとワルサーをスらせ、最後にはフィアットまで目の前に置いていき(←違うかな?)。

で、「これは運命だ!」とその気になって盗みをしたりしているうち、今回のメインターゲットである「アイスキューブ」に目を付けた、と。そんなような話です。多分。多分というのは、時系列がアチコチ動き回って判りにくく作ってあるし、状況説明も殆どないので確信が持てないのです。まあ状況説明ばっかりセリフで入りまくりなのよりはいいですが。

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全体のトーンとしては随分叙情的に作ってあって、テーマは「ルパンとはなにか」ということのほか、争いのあふれる今の世の中を嘆く…みたいなことが骨子になってます。笑いは少ないです。あったとしてもワタシ的にはスベってます (^。^;) つまり笑えたところは無かった!

で、私の反応は、大まかに言えば、いつものテレスペよりも絵が気に入ったので最後まで飽きずに見られたけれど、話の作り方とかは気に入らない、という感じでした。叙情的すぎるのも敬遠する理由のひとつかも。画面の作り方も、光でぼやかしているシーンがかなり多くて、ちょっと五月蠅い感じがしました。たまにならいいんだけど。

流れとしてはなんだか時系列がぐちゃぐちゃで、わざわざ判りにくくしてあるように感じました。多少前に戻ったりするのはよくある手法だしいいと思うけど、あまりに時間をいじくりすぎてて1回見ただけでは判りにくい。DVDだから何度も見て下さい、ということなのかもしれないけど。

何度も見て発見がある作品というのは楽しいもので、例えばカリ城なんかは、最初のほうで宿にカゲが襲ってきたときにルパンがチマチマ作っていたのは指輪の偽物だったんだな、と気づいたときは嬉しかったりしたのですが、でもカリ城は最初に見たときから何の迷うこともなく物語に引き込まれていって、あとから発見するのはそういう細かい仕掛けだったので、最初に見終わったときに既にスッキリ爽快! だったのです。今回のは見終わってから「?????」がたくさん浮かんで、ギモンを解消するために「う〜んもう1回見るか」という感じでした。それでもいつものテレスペと違って絵にイライラしないので苦にはなりませんが。

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この作品はヤスオ(緑ルパン)が主人公です。が、私はそのヤスオに共感を抱けなかったので、それが大きくマイナス感に繋がっていると思います。主な理由は恐らく、カレは自分の力で自分の人生を切り開いているようには見えないし、自分の状況を生まれ育った境遇のせいにしてウジウジしているように見えるからだと思います。モチロン現実の世界では、境遇のせいで苦労しているひとは大勢いるとは思うし、同情も感じますけれど、ルパンという作品の主人公にこういう人物を据えられて、しかもそれがホンモノに成り代わろうとしているとなると、とうてい思い入れが出来るものではありません。

今ホンモノのルパンをやってるルパンも、ルパンになる前は似たようなもんで、ルパンになる過程で変わっていったのだろうか? と思うとそれもやっぱり嫌でした (笑)

ヤスオの恋人=ユキコにも共感できませんでした。まずユキコは中の人(←つまり声優さんですが (^_^; )の声が受け付けずダメでした。平野綾というひとです。声で言うならヤスオの中のひと(ラーメンズ片桐仁)も、所々わざとらしく感じるところがあってワタシ的には×でした。ファンのかたゴメンナサイ。あ、クリカンに比べたら全然OKです。そのクリカンも今回はいつもよりは良かったかな…。

最後にはどうも赤ルパンがヤスオを次世代のルパンと認めてあとは任せて引退した、というように見えたんですが、この結末も気に入りませんでした。ヤスオルパンはイッパイイッパイな感じだし、「俺たちの未来は俺たちのもんだーー」なんてことをストレートに主張するしで、どうみてもルパンらしくなく、どうしてカレが現役ルパンによって後継者に選ばれたんだか不思議です。それに、誰がホンモノのルパンか、ということがどうでもいいんであれば、それじゃあどうしてそんなにルパンの名前に拘るのかナゾです。ルパンの名前にすがっているように見えて、なんだか虚しい気がする。でもって、その「新型ルパン」に次元や五右衛門がホイホイ付いて行っちゃうのも気に入らない。

そしてそして、ホンモノとされているルパン(赤ルパン)の声がクリカンなのがまた違和感バリバリ! (T0T) いっそのことこの赤ルパンも偽物だったらちょっとはスッキリしたのに。で、赤ルパンが変装していた(んですよね?)古本屋の主人・紅屋が、実は赤ルパンとは別人で、これがホンモノだったということだったらまだ良かったのにー。

なんだかこの交代劇は、赤ルパンが実は山田ルパンで、ヤスオルパンがクリカンルパンのつもりなんじゃないか、なんて穿った見方もしたりしたんですが… 山田ルパンをクリカンが演じてるというのはちょっと無理がありますよね (^_^; 赤(クリカン)ルパンが既に山田ルパンを次いだ2代目で、ヤスオルパンがその後、と考えれば、声優陣交代を見据えているのか…とも考えられるワケで、別の役者が今後ルパンになるべく挑戦してくれるなら嬉しい♪と思ったり。

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大筋の感想はこんな感じです。あとドウデモイイ所に行きますと、銭形の同僚である片山と悪役の日下部が、2人とも長崎の出身なんです。何故に?? 片山さんは原爆症です。オタカラが人工プルトニウム(ヤスオはアイスキューブをダイヤだと思ってたんですが実は違いました)だったので、原爆と結びつけたかったのかな。でも長崎をナニゲに強調する割にはあんまり意味があるようには感じられませんでした。

日下部のなかのひとは長崎出身のかたなんだそうです。最初見たとき「なんだか偽物っぽいなあ」と思ったんですがネイティブだそうで。台本が悪いのかな。それとも、あまりにネイティブなイントネーションにしてしまうと見る人に判りにくいと思って標準語イントネーションを混ぜた結果、おかしなことになってしまったんだろうか。

些細なところでは、軍隊マニアルパンや、アフロルパンの巨大ロボットのあたりのノリはちょっとヒきました。ついて行けない感じ。

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ルパン作品のなかで私には「話は大したこと無いけど好きな作品」というのがあるんですけど…新ルパン後期の「神様がくれた札束」とか「ルパン逮捕ハイウェイ作戦」「マイアミ銀行襲撃記念日」あたりがそうです。ルパンのキャラデザインの好みから言うと、ワタシ的にはもうすこし頭が小さめのフォルムが好きなんですけど、それはさておき画面があまりにも楽しくてステキすぎて、話の筋なんてどうだってよくなっちゃうのです。これらはコメディなので話がどうでも気にならないんですが、今回みたいに重〜いテーマで重〜い雰囲気の話だと、画面がよくても話のほうに気が行っちゃうから、それが気に入らないとマイナスポイントが非常に大きくなるんだと思います。

社会批判を前面に持ってこられるのも私は好みではありません。チョロっとスパイス的に入ってるくらいならOKなんですが、ここまでストレートに来られるとちょっと。

それと、今回いい表情のルパンが結構たくさん出てくるんですが、その殆どがホンモノのルパンではなく、私にとってはルパンがホンモノであるということが凄く大事で、お顔がステキでも中身はホンモノじゃないんだ、と思うとワクワクできないみたいでした。

素敵な表情はたくさんあったんですが、仕草や動きにドキドキすることはあまり多くはありませんでした(屋上でタバコ吸いながら肩を回してるとこは良かった♪)。この辺がまた新ルパン後期の前述の作品と大きく違うところかな。

最後の対決のときの、新冒険風のシーンは面白いと思いました(その部分だけ急に画風というか作風がガラっと変わるのです)。ああいう作風で無声短編というのもいいかも。

新冒険てナニ? という方はコチラをどうぞ

今回の話は私は気に入りませんでしたが、過去の作品にしばられない意欲は買いたいと思ってます。その割に過去の作品のオマージュもたくさん出ては来たんですが…まあ新しいことに挑戦してくれるのは、なあなあで作るよりはよっぽどいいことだと思います。
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