こんきちの雑記帳

アカペラ・ルパン・Mac そして日々の出来事…

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合唱とアカペラバンド

思えば、合唱の世界から遠ざかって久しい。中学の時に合唱を始めたけれど、それは合唱がしたかったからでなくて、ハモリたかったからだ。バンドという形でアカペラを始めた時にハッキリそれを自覚し、それから合唱には未練が無くなってしまった。何が違うんだろう?

合唱団に居た時は、自分が何をしても周りに何の反応も起こらず、何の影響ももたらさない無力感があった。自分の力量・声量がないせいもあるんだけど、全体的にアンテナを張ってる感じが乏しい。それで、「別に自分が居なくても良いじゃん」という気になってしまう。私が役に立つのは最初の音取りのときくらい。

そして、自分はハモリたいから歌っているのに、隣のひとと同じ音程を出さないといけないのだ。これだとハモリ欲求満足度はガクッと落ちてしまう。しかもそれが、他で鳴っている音とハモリに行くために出したい音と違う場合は、どちらに合わせるべきかという苦渋の葛藤をも生む (笑) 。

それから、合唱は何というか、歌詞の持つ「重み」がポピュラーソングよりも重い、という感じがする。自分は文学とか文芸の世界から遠いところに居るので、歌詞から曲想を読みとって云々、という能力が思いっ切り欠落しているのだ。また、そういうことをしたいという欲求もない。合唱の世界には、歌詞や音型をものすごーく深く掘り下げて、考え抜いて歌っている人たちが沢山いる。そういうことに面白味を感じながら歌っている人からしたら、私のようなノーテンキな歌い手と歌っていたらもどかしいだろうと思う。

少人数であれば合唱も楽しいとは思うけれど、クラシックとかルネサンスものとかっていうのは様式というものが先にあって、それを理解してそれに沿った形で演奏をする必要がある。ポピュラーやジャズにももちろん様式は存在するが、演奏者の自由度は後者の方が高いように思う。有り体に言ってしまえば、前者の様式に対する希求心が自分の中に無いだけなんだろうけど…まあ要するに、クラシックやルネサンスを真剣に追求する人たちと一緒に歌う「引け目」みたいなものも、あるんだろうな。

それじゃーポピュラーなら合唱でも満足かというと、それもちょっと違う。合唱団で歌うポピュラーソングは、「なんだかなあ」と感じることが多い。合唱という形式が、そもそもポピュラーと相容れない要素があるのではないかとすら思う。ポピュラーソングは歌い手の色がより前面に出てくるもので、ポピュラーっぽさというのは細かい歌い回しで出たりするものなのに、合唱はパート内で歌い方を揃えようとする…ちょっと型にはめて考えすぎだろうか。でも何回か合唱団でポップスを歌ってみて、なんだか自分の中ではこんな風な結論に達してしまった。
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