ルパン三世 血の刻印〜永遠のmermaid〜 感想
2011/12/03 (土)
ルパンのテレスペをこんなにイライラせずに最後まで集中してみたのは何年ぶりだろう…多分 1997年「ワルサー P38」以来だと思います。ここしばらくのテレスペは、絵をみるだけでイライラ、ルパン・不二子・銭形の声を聞いてはイライラ、不自然な仕草やセリフにイライラ、五右ェ門や銭形のアホ扱いを見てはイライラで、イライラしっぱなしでした。それでも見ちゃうんだなコレが。
今回予告の動画(画面)を見るかぎりでは全然イライラしない、というか私の好みの絵柄なので、かなり楽しみにしていました。クリカンとコバキヨさんは変わってないので、それは心配要因ではあったのですが。絵がいいと余計声が気になるだろうか、なんて心配しつつ、見始めると…
ヤバイ。まずルパンの顔がいい(笑)顔がいいだけでこんなに幸せw 正直私はストーリーとかは割とどうでもいいんです。絵が良くて動きが良くてキャラの扱いさえ良ければ、私はルパンを充分楽しめちゃうのであります。
今回アクションシーンがカッコよかったもの〜♪ マンホールから素早く出てきてガラスを切り取るシーンなんてちょっと惚れぼれしました。五右エ門の畳返しも…あれは旧ルの5話で五ヱ門がルパンにされたワザですけど、きっとアレを見て学習して、40年越しで自分も使ってみたのね、などと妄想。とにかくまあ動きがカッコいいのでそれだけでもう眼福です。ここ数年のルパンは、動きが不自然だったり無駄な動きがあったりで、アクションシーンも興醒めだったのですが。
そして最近のテレスペフォーマットでは、ルパンは不必要におふざけ、五右ェ門は騙されたり利用されたりのマヌケ、銭形はしつこいだけが取り柄の無能警官、不二子は強欲なだけでまったく可愛げのないオバチャン、という扱いで、心のそこから辟易しておりまして…今回それがなかっただけでこんなに嬉しいとは。そんなことで嬉しいってどういうことだよ本当にまったく! 五右エ門の「またつまらぬものを」が無かったのも一安心。今後2度とあのセリフは使わんでくれよモウ! 使ったら怒る!
今回はルパンのおふざけハイトーンが少なかったせいか、クリカンの声でウンザリする回数も少なかったと思います。マズさがまったく気にならない演技もありました。新キャストの3人は個人的にはまったく違和感なし、むしろコバキヨさんの衰えとナレーション喋りが気になって、どうしてこの機会にキャストを全員交代しなかったのか、せっかくここまで色々テコ入れしたのに、なんでその決断が出来なかったのか、というのが悔やまれてなりません。
私はストーリーに関しては割にどうでもいいのですが、気になったのは
・冒頭で銭形の隣にいた部下がルパンの変装であることに銭形が気づかない不自然さ
・マキがドアの外で立ち聞きしていることに3人が気付くのが遅すぎ
・ルパンが本物の人魚の鱗を盗んだあと、銭形と氷室のツーショットやそのあとルパンとマキが逃げるシーンで作画が乱れた気がして、このあと大丈夫か…と不安になった(けどそこだけだった)
・宝石の地図を投影しているシーンで氷室の部下にスパイされてることに気づかないのが残念
・不二子に色仕掛けをされてるときの顔が新ルパン最終回の偽ルパンの顔にそっくりで嫌だったw
・不二子に偽物の宝石を掴ませて逃がしたあとの対応不備
・次元がミサに「借りはいつか返す」と言ってたのに特に返す場面がなかったこと
・ミサに槍が刺さるのは阻止したのに、そのあと手のひらが刺されるのは平然と見ていたこと
・氷室が撃たれても死んでなくて後ろでコソコソ注射打ってるのに気づかずドタバタ劇を繰り広げてるのがマヌケ
くらいでしょうか? あとラスボス氷室の豹変っぷりがちょっとぶっ飛び過ぎでは、と思いましたが、まあそれはいいです(笑)ラストのルパンの説明セリフはやっぱりクリカンが説明口調になってしまったのが残念。
マキが立ち聞きしていることに気づいた後の3人の対応はカッコよかったのですが、ただの素人の小娘に話をまるまる盗み聞きされるまで気づかないのはちょっとマヌケ。
ルパンが不二子に騙されっぱなしではなくて一枚上手だったのはとても嬉しかったのですが、せっかく盗聴器だか発信機だかを仕込んでいたのにそれも確認しないままぐーぐー寝てたのはどうかと思いました。眠らされることを見越して次元に話してあって、次元がしっかり行く先を追っていた、とかだったら良かったんですが。でも「ぐっすり眠れる夜もない」とか言ってたあとだったので、あーらぐっすり眠れて良かったね、とか思ったりw
今回は銭形の不要なドジシーンもなかったですし、不二子もジコチューではあるけどとても可愛かった。不二子を可愛いと思ったのなんてマモー以来ではないだろうか…いや、本当を言えば旧ル以来かもしれない。告白すると私は増山江威子の不二子がキライだったので、今回のキャスト交代はその点でもとても嬉しかったのです。今回もし声が増山さんだったら私は可愛いとは思えなかったと思います。マモーのときの不二子も心底可愛いとは思えなかった。新ルでは「ルパンはこんな女のどこに惚れてるんだ」とずーーーっと腹に据えかねて居ましたw
全体的にはなんとなくカリ城を意識してるのか、最後のシーンとか思いっきりカリ城っぽくて「それはそろそろもういいよ」とは思いましたけど、ルパンが事件に関わる動機が単に「不二子を助けるため」「姉妹を助けるため」ではなくて、ルパン1世絡みの自分の関心だったことで、その点はちょっと緩和されたように思います。ルパンの自分探しはちょっと青臭かったですが、たまに次元にポロっとあんなことをいうルパンもいいかな、と思いました「らしくねえ」「まったくだ」というやりとりがあったのもグッジョブ。
あと蛇足ですが「ルパン先生」はちょっと頂けなかったです (^_^;) 「ルパン先生」というと思い出すのは「マイアミ銀行」。あれは絵は良かった(テレコム担当)ので好印象でしたけど、ルパンの扱い的にはあまり好きではなかった回であります。
ダンナが途中で帰宅して、いつもだったらチャンネル変えられてしまうのですが、今回はダンナも一緒に見入ってしまってました。翌日ゴルフで早起きしないといけないのに、結局最後まで見ちゃってたw 私もいつものルパンだったら恥ずかしくて一緒に見たくなかったけど、今回のは一緒に楽しめました。こんな日がまた来ようとは。ああ嬉しい♪
今年は 40周年で頑張ったけど、来年のテレスペはまた逆戻り…なんてことになりませんように。お願いしますよ!!
☆ 追記 ─────☆─
2回目を見たら、結構色々気になる点は出てきました (^_^;)
・ポップコーンの車というショボイ手段に時間をかけすぎ・かつアレにダメージを受ける銭形たちもどーかとw
・その翌日マキに現金渡したのもなんか違和感。
・本物の人魚の鱗をマキに見つけられちゃったのは残念
・銭形は穴に落ちるのではなく、自分から潜入して欲しかった
・死の門を通り抜けた後、その場に部下はいなくて相手は氷室だけだったので、別に大人しく銃を向けられたままでいなくてよかったのでは? 簡単にやっつけられたでしょ。
・ルパンはたまたま落ちてきた銭形に助けられるのでなく、自分で切り抜けて欲しかった
てな感じで、もうちょっと「抜け目ないルパン」「切れ者銭形」を演出しても良かったんじゃないかと残念に思うシーンがありました。それと、不要なおふざけが少なかったのは嬉しいけど、ユーモアの冴えるシーンもあまりなかったかなあ、とも思ったり。でも無理に笑いを取りに来られるよりはずっといいです。
でもまあ、2回目も面白かったです。翌日もう一度見たいと思うなんて! ホントワルサー以来かも。
あ、あと冒頭の、向けられた銃を払いのけるシーンも好きです♪
今回予告の動画(画面)を見るかぎりでは全然イライラしない、というか私の好みの絵柄なので、かなり楽しみにしていました。クリカンとコバキヨさんは変わってないので、それは心配要因ではあったのですが。絵がいいと余計声が気になるだろうか、なんて心配しつつ、見始めると…
ヤバイ。まずルパンの顔がいい(笑)顔がいいだけでこんなに幸せw 正直私はストーリーとかは割とどうでもいいんです。絵が良くて動きが良くてキャラの扱いさえ良ければ、私はルパンを充分楽しめちゃうのであります。
今回アクションシーンがカッコよかったもの〜♪ マンホールから素早く出てきてガラスを切り取るシーンなんてちょっと惚れぼれしました。五右エ門の畳返しも…あれは旧ルの5話で五ヱ門がルパンにされたワザですけど、きっとアレを見て学習して、40年越しで自分も使ってみたのね、などと妄想。とにかくまあ動きがカッコいいのでそれだけでもう眼福です。ここ数年のルパンは、動きが不自然だったり無駄な動きがあったりで、アクションシーンも興醒めだったのですが。
そして最近のテレスペフォーマットでは、ルパンは不必要におふざけ、五右ェ門は騙されたり利用されたりのマヌケ、銭形はしつこいだけが取り柄の無能警官、不二子は強欲なだけでまったく可愛げのないオバチャン、という扱いで、心のそこから辟易しておりまして…今回それがなかっただけでこんなに嬉しいとは。そんなことで嬉しいってどういうことだよ本当にまったく! 五右エ門の「またつまらぬものを」が無かったのも一安心。今後2度とあのセリフは使わんでくれよモウ! 使ったら怒る!
今回はルパンのおふざけハイトーンが少なかったせいか、クリカンの声でウンザリする回数も少なかったと思います。マズさがまったく気にならない演技もありました。新キャストの3人は個人的にはまったく違和感なし、むしろコバキヨさんの衰えとナレーション喋りが気になって、どうしてこの機会にキャストを全員交代しなかったのか、せっかくここまで色々テコ入れしたのに、なんでその決断が出来なかったのか、というのが悔やまれてなりません。
私はストーリーに関しては割にどうでもいいのですが、気になったのは
・冒頭で銭形の隣にいた部下がルパンの変装であることに銭形が気づかない不自然さ
・マキがドアの外で立ち聞きしていることに3人が気付くのが遅すぎ
・ルパンが本物の人魚の鱗を盗んだあと、銭形と氷室のツーショットやそのあとルパンとマキが逃げるシーンで作画が乱れた気がして、このあと大丈夫か…と不安になった(けどそこだけだった)
・宝石の地図を投影しているシーンで氷室の部下にスパイされてることに気づかないのが残念
・不二子に色仕掛けをされてるときの顔が新ルパン最終回の偽ルパンの顔にそっくりで嫌だったw
・不二子に偽物の宝石を掴ませて逃がしたあとの対応不備
・次元がミサに「借りはいつか返す」と言ってたのに特に返す場面がなかったこと
・ミサに槍が刺さるのは阻止したのに、そのあと手のひらが刺されるのは平然と見ていたこと
・氷室が撃たれても死んでなくて後ろでコソコソ注射打ってるのに気づかずドタバタ劇を繰り広げてるのがマヌケ
くらいでしょうか? あとラスボス氷室の豹変っぷりがちょっとぶっ飛び過ぎでは、と思いましたが、まあそれはいいです(笑)ラストのルパンの説明セリフはやっぱりクリカンが説明口調になってしまったのが残念。
マキが立ち聞きしていることに気づいた後の3人の対応はカッコよかったのですが、ただの素人の小娘に話をまるまる盗み聞きされるまで気づかないのはちょっとマヌケ。
ルパンが不二子に騙されっぱなしではなくて一枚上手だったのはとても嬉しかったのですが、せっかく盗聴器だか発信機だかを仕込んでいたのにそれも確認しないままぐーぐー寝てたのはどうかと思いました。眠らされることを見越して次元に話してあって、次元がしっかり行く先を追っていた、とかだったら良かったんですが。でも「ぐっすり眠れる夜もない」とか言ってたあとだったので、あーらぐっすり眠れて良かったね、とか思ったりw
今回は銭形の不要なドジシーンもなかったですし、不二子もジコチューではあるけどとても可愛かった。不二子を可愛いと思ったのなんてマモー以来ではないだろうか…いや、本当を言えば旧ル以来かもしれない。告白すると私は増山江威子の不二子がキライだったので、今回のキャスト交代はその点でもとても嬉しかったのです。今回もし声が増山さんだったら私は可愛いとは思えなかったと思います。マモーのときの不二子も心底可愛いとは思えなかった。新ルでは「ルパンはこんな女のどこに惚れてるんだ」とずーーーっと腹に据えかねて居ましたw
全体的にはなんとなくカリ城を意識してるのか、最後のシーンとか思いっきりカリ城っぽくて「それはそろそろもういいよ」とは思いましたけど、ルパンが事件に関わる動機が単に「不二子を助けるため」「姉妹を助けるため」ではなくて、ルパン1世絡みの自分の関心だったことで、その点はちょっと緩和されたように思います。ルパンの自分探しはちょっと青臭かったですが、たまに次元にポロっとあんなことをいうルパンもいいかな、と思いました「らしくねえ」「まったくだ」というやりとりがあったのもグッジョブ。
あと蛇足ですが「ルパン先生」はちょっと頂けなかったです (^_^;) 「ルパン先生」というと思い出すのは「マイアミ銀行」。あれは絵は良かった(テレコム担当)ので好印象でしたけど、ルパンの扱い的にはあまり好きではなかった回であります。
ダンナが途中で帰宅して、いつもだったらチャンネル変えられてしまうのですが、今回はダンナも一緒に見入ってしまってました。翌日ゴルフで早起きしないといけないのに、結局最後まで見ちゃってたw 私もいつものルパンだったら恥ずかしくて一緒に見たくなかったけど、今回のは一緒に楽しめました。こんな日がまた来ようとは。ああ嬉しい♪
今年は 40周年で頑張ったけど、来年のテレスペはまた逆戻り…なんてことになりませんように。お願いしますよ!!
☆ 追記 ─────☆─
2回目を見たら、結構色々気になる点は出てきました (^_^;)
・ポップコーンの車というショボイ手段に時間をかけすぎ・かつアレにダメージを受ける銭形たちもどーかとw
・その翌日マキに現金渡したのもなんか違和感。
・本物の人魚の鱗をマキに見つけられちゃったのは残念
・銭形は穴に落ちるのではなく、自分から潜入して欲しかった
・死の門を通り抜けた後、その場に部下はいなくて相手は氷室だけだったので、別に大人しく銃を向けられたままでいなくてよかったのでは? 簡単にやっつけられたでしょ。
・ルパンはたまたま落ちてきた銭形に助けられるのでなく、自分で切り抜けて欲しかった
てな感じで、もうちょっと「抜け目ないルパン」「切れ者銭形」を演出しても良かったんじゃないかと残念に思うシーンがありました。それと、不要なおふざけが少なかったのは嬉しいけど、ユーモアの冴えるシーンもあまりなかったかなあ、とも思ったり。でも無理に笑いを取りに来られるよりはずっといいです。
でもまあ、2回目も面白かったです。翌日もう一度見たいと思うなんて! ホントワルサー以来かも。
あ、あと冒頭の、向けられた銃を払いのけるシーンも好きです♪